Markdownエディタを使って文書を作る
Markdown文書を作るなら、Markdownエディタを用意した方がいいだろう。著名なエディタの多くがMarkdown文書に対応しているが、シンタックスハイライト程度しか対応していないものもある。多くのエディタは、拡張機能などでMarkdownのプレビューが可能だ。これらは、vimやemacsなどのエディタに使い慣れた人向きである。
もう1つのタイプとして、GUI要素の強いエディタで拡張機能を使いMarkdownのプレビューウィンドウを同時に表示するものがある。たとえば、Visual Studio Codeに拡張機能を入れたものなどだ。
また、レンダリングしたMarkdownを直接編集できるMarkdownエディタもある。多くの場合、カーソル行は、Markdownの表示になるが、それ以外の部分はMarkdownのプレビュー表示となる。ただ、Markdown表記は、HTMLのプレビューとは、画面上で大きさが異なる(たとえば、ヘッダ指定ではフォントサイズが異なり、表示領域の大きさが違う)ため、カーソルが動くたびに画面がガタガタ揺れる感じがある。
これをよしとするかどうかが、この手のタイプを使うかどうかの判断になる。また、このタイプには、有償のソフトウェアも多く、利用頻度との相談になる。
テキストファイルに簡易な記号を組み合わせるだけのMarkdownは作成が容易だ。画像、リンク、強調表示などの最低限のレイアウト機能があり、個人的なデータの表記方法としても使いやすい。
その反面で実装がいくつかあり、Markdownエディタを選択するときに実装を選ばざるを得ない(エディタ側が複数の実装に対応していたとしても、編集時にはどれか1つを選ぶ必要がある)ことがある。筆者は、個人的な情報管理を以前は、Markdownファイルをローカルに管理していたが、現在ではクラウドのサービスを利用している。自分で作り、自分が参照するなら、必ずしもMarkdownでなくもいいというのが個人的な結論である。

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