このページの本文へ

ポータブルオーディオ関連イベント:ポタフェス&ヘッドフォン祭 第5回

ポタフェス 2025夏 秋葉原開催、会場で見つけた新製品、気になる製品!

2025年07月19日 10時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

最大規模の展示ブースを構えたアユート

 ポータブルオーディオは輸入もの割合が高く、メーカーやブランドは個別に存在するのだが、国内で販売している代理店ごとに製品が集められまとまった展示になっているケースが多い。最近は輸入代理店が大手に集約されている印象だが、中でもAstell & Kernなどを扱っているアユートはかなり多くのスペースをとって豊富な種類の製品を展示していた。1Fと別のフロアに分けていたこともあったが、種類と広さは過去最大規模だったのではないだろうか。

 イヤホンでは2000円台と高コスパなAZLAの「TRINITY」から、新たに輸入代理店となったVOLK AUDIOの第一弾製品で予価69万3000円の「ÉTOILE」(エトワール)まで幅広い選択肢を提示していた。Empire Earsの「ODIN MK2」も初展示となった。代理店契約を結んだFitEarもブースの一角を占めていたが、FitEarをポタフェスで見るのもここ数年ではなかったことかもしれない。

Astell&Kernの「XIO」

SP4000はフラッグシップ機種を更新する最新モデル。

 注目機種はやはりAstell & Kernの「SP4000」。発売は8月ごろを予定していて、価格は70万円クラスの超ハイエンドプレーヤーだ。夏のヘッドフォン祭 mini 2025に続く出展。また、64 Audioとコラボしたイヤホン「XIO」も展示されていて、注目を集めていた。XIOは64 Audioの「Volur」をベースに筐体の素材やデザイン、チューニングをSP4000とマッチするものに仕上げている。価格は約55万円とこちらもかなりのもので、8月ごろの国内発売を見込んでいる。

 10ドライバー構成で、ダイナミック型の2基は連結され、片側は通常の音を出し、もう一方は音を出さずそのサポートをするトゥルーアイソバリック構成。BA8基のうち超高域は64 Audio独自の“オープン型BA” tiaドライバーで高解像な音を鼓膜にダイレクトに送り出す設計だ。筐体はブラックDLCコーティングを施した904Lステンレス。

MAPro1000 II

 Maestro audioは3つのイヤホンを参考展示「MAPro1000 II」の予価は1万4300円、「MAPro1000 Drop」は1万5400円で、EDM系再生に適したMAPro1000 IIの派生モデル。ともに8月発売予定。「STAGEAR」は予価2万7500円で、FitEarの監修で新規開発したステージモニターとのこと。9月発売予定。

Maestro audioの製品も参考出展。

 エトワールは8月の発売予定。珍しい静磁型ドライバーを超高域に使用した10ドライバー/クアッドブリッド構成で、超低域~低域用に独自の10mmダイナミック型ドライバー(M10)、中域~中高域にSonionのBA型ドライバーを4基、高域~超高域にSonionの静電型ドライバーを4基、静磁ドライバー(M8)は8mm。静磁ドライバーは、静電型(EST)の一種で、静電磁気(MST)とも呼ばれている方式。ESTのように高電圧が必要ない。

珍しい静磁型ドライバーを超高域に使用したエトワール。

qdcの「FRONTIER」はフルレンジのBAドライバーを採用して、価格は1万9800円の新機種だ。

SENDY AUDIOが開発中の平面磁界型ヘッドホンも参考展示。フラッグシップモデルのPeacockよりは安価な14万円台の価格になるそうだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

秋の「鉄板ヘッドフォン」購入ガイド

ピックアップ