東日本旅客鉄道は7月17日、スマートフォンに表示したQRコードで新幹線や在来線の自動改札機を通過できるチケットレスサービス「えきねっとQチケ」のサービスエリアを拡大すると発表した。2025年10月1日より、東北新幹線の一部区間と東京都区内が新たに対象となり、東北エリアから首都圏への移動がよりスムーズになる。
スマホのQRコードだけで新幹線も在来線もシームレスに
「えきねっとQチケ」は、JR東日本が2024年10月から東北エリアで提供を開始したサービスだ。オンライン予約サービス「えきねっと」で乗車券と特急券などを購入し、専用の「えきねっとチケットレスアプリ」に表示されるQRコードを使って乗車する仕組み。これまでのように、みどりの窓口や券売機できっぷを受け取る必要がなく、スマートフォンひとつでシームレスな移動が体験できるのが大きな特徴だ。
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— JR 東日本ニュースリリース【公式】 (@JREast_News) July 17, 2025
「えきねっとQチケ」のサービスエリアが拡大します✨
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2024年10月1日よりSuicaエリア外のお客さまにもチケットレスでシームレスにご利用いただける「えきねっとQチケ」サービスを東北エリアで開始しています✨… pic.twitter.com/0BEVHKfUIG
今回のエリア拡大は2025年10月1日の乗車分からで、具体的には東北新幹線の郡山駅から東京駅までの各駅と、山手線内を含む「東京都区内」の在来線が対象となる。これにより、例えばSuicaエリア外の東北の駅から東京都区内の駅まで、全区間を1つのQRコードで完結できるようになる。自動改札機がない駅でも、アプリの「セルフチェックイン」機能を使えば乗車可能だ。
ただし、利用には注意点もある。「えきねっとQチケ」は、Suicaなどの他の乗車券との併用はできない。例えば、八王子駅からSuicaで入場し、東京駅から仙台駅までを「えきねっとQチケ」で乗車する場合、一度東京駅の改札を出て、QRコードで入場し直す必要がある。このため、Suicaエリア内から乗車する場合は、従来通りSuicaと「新幹線eチケット」を連携させる方法が推奨されている。
支払いは「えきねっと」上でのクレジットカード決済のみ。 乗車券を含む予約が必須で、特急券のみを「えきねっとQチケ」で購入することはできない。JR東日本は今後も段階的にエリアを拡大し、2026年度末にはJR東日本エリア全域でのサービス提供を目指すとしている。
















