イーロン・マスク氏率いるxAIが7月10日、最新AIモデル「Grok 4」を発表した。従来の「Grok 3」と比較して10倍のパフォーマンスを誇り、“世界最強”を自称する。OpenAIの「o3」、グーグルの「Gemini 2.5 Pro」、Anthropicの「Claude 4」など、他社の最新AIモデルを主要なベンチマークで上回ったとしている。Grok 4は、月額30ドルまたは年額300ドルの「SuperGrok」契約で利用可能。より高性能な「Grok 4 Heavy」は月額300ドル、または年額3000ドルの「SuperGrok Heavy」契約者のみ利用できる。
xAIのスーパーコンピューター「Colossus」で訓練されており、科学者レベルの高度な推論能力を持つとされる。コンテキストウィンドウが25万6000トークンと非常に長く、大規模な文脈を扱えるのも特徴。テキストだけでなく画像や音声にも対応したマルチモーダル機能を搭載し、推論速度も向上している。機能は人間らしく会話ができる音声機能「Grok 4 Voice」を追加し、X(旧Twitter)やウェブから最新情報を取得できる「DeepSearch」機能も強化された。
今後はコーディング特化型モデル「Grok Code」、マルチモーダルエージェント、動画生成機能をそれぞれリリース予定。








