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ポータブルオーディオ関連イベント:ポタフェス&ヘッドフォン祭 第4回

聴いてわかる! 旬の音で体感した最新サウンドの実力

夏のヘッドフォン祭mini2025の注目機種、真夏の東京に50社が集まる

2025年07月09日 17時00分更新

文● ゴン川野 編集●ASCII

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 最新モデルの実力を“聴いて”確かめられる恒例イベント「夏のヘッドフォン祭 mini 2025」が、7月5日に東京・八重洲のステーションカンファレンス東京で開催された。1日限りの開催ながら、出展社は50社を超え、話題の新製品や試作機が一堂に集結。熱心なファンやオーディオ関係者でにぎわった。

finalはMAKEのファクトリーカスタム「MOD1.1」と
DITA「Prelude」

 finalは人気モデルを事前予約制にて別会場で試聴するシステムを導入したせいか、ブースに長蛇の列はできなかった。真っ赤な筐体が目をひくDITA「Prelude」はエントリーモデルで、ツインバッフル機構の新ドライバーを搭載する。ハウジングはアルミ合金を切削したパーツを組み合わせた3ピース構造を採用。その音は明快で粒立ちがよく、高域はやや硬質で繊細だ。中低域には量感があり、左右の音声は広々としていた。DITAお得意のダイナミック型一発でこの音が出せるのは流石としか言いようがない。7月発売予定。

DITA「Prelude」は2Pin端子でリケーブル対応。USB-C端子と接続するアダプターも付属する。

 finalのMAKEシリーズはユーザーが音をチューンしていくのがコンセプトだったが、今回は趣向を変えてメーカーのエンジニアが音決めしたファクトリーチューンの音を提案するという。そこで型番に0.1が加わった「MOD 1.1」「MOD 2.1」「MOD 3.1」の3モデルがあり、ドライバーの構成が異なる。筐体はステンレス製でそれぞれ仕上げが異なる。

「MAKE MOD」は3BA、1DD+1BAのハイブリッド、1DDの3モデルが登場する予定だ。

「MOD 3.1」はつや消しブラックで塗装されている。

「MOD 1.1」はステンレスのミラーフィニッシュで美しいが撮影は難しい。

ガラスの振動板に耳掛けタイプのユニーク路線

 ミミソラ・オーディオが展示したのが、日本製のガラスのダイヤフラムを使ったダイナミック型1発のaune audio「IR3000」プロトタイプである。高域のヌケがよく、清々しい音で、ハイスピードでレスポンスがよく低域はタイトだ。まさに予想を裏切らない音で、価格は2万円前後と7月下旬発売を目標としているそうだ。aune audioはもともとヘッドホンアンプのメーカーでヘッドホン、イヤホン以外にポタアンやカーオーディオのアンプなども作っているという。

aune audio「IR3000」はガラスのダイヤフラムを使用している。

 aune audio「AC55」プロトタイプは耳掛けタイプのヘッドホンでカーボンファイバーとナチュラルファイバーを使った振動板を採用している。やや硬質のカチッとした音で2ピンタイプのリケーブルに対応、付属ケーブルは3.5mmと4.4mmの両方に使える交換式となる。遮音性に乏しいので、逆にながら聴きタイプとしてのニーズがあるかもしれない。

どこか懐かしい、耳掛けタイプのaune audio「AC55」だ。

aune audio「Yuki SE」はバランス出力に対応した小型USB DACアンプでディスクリート回路を採用しながら1万7000円のハイコスパを実現した。

手前のaune audio「Yuki」はDACにCS43198をデュアルで使ったバランス出力対応のUSB DACアンプで独立したボリュームを搭載して2万7800円。

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