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働く!おすすめ周辺機器レビュー 第38回

Win/Mac両対応、USB/BT/2.4GHz接続「MD750 Delight JIS」レビュー

液晶&ノブ付75%無線メカニカルキーボードの静音クセあり打鍵感がもはや事件

2025年07月04日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●村山剛史/ASCII

提供: 株式会社プリンストン

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良好な打鍵感と静音性を両立する優良キーボード

 ということで、「MD750 Delight JIS」をさっそく筆者の仕事用PCと接続して試用してみた。

 まずファーストインプレッションとしてデザインの良さを感じた。漆黒の筐体にグレーのキートップが落ち着いた印象。手にしてみるとズッシリ重くてこれは安定感ありそう、と思える。

文字入力は実に快適

 内蔵LEDのキラキラはそれぞれの趣味だと思うが、必要でなければサクッとオフにしてしまえば良いだろう。ノブをひねって押下するだけなので簡単だ。

 そして気になっていたクリームイエロープロ サイレント軸について。特性として「タクタイル静音」とされているクリームイエロープロ サイレント軸だが、押下したときに抵抗感が少なくスッと沈む感触で、押し切ったときにわずかなクリック感を感じる。

 ガスケットマウント構造の恩恵もあるのか、キーを強く押下したときの底打ち感がなく、打鍵の振動が底面というか机上にまで伝わることもない。全体的に「しっとり」というような印象の打鍵感。もっとメカメカしいタッチが好きな人には物足りなく感じるかもしれないが、筆者的にはなかなか好みだ。

 そしてなにより静音性が高い。原稿作成でガンガン打鍵した場合でも徹底的に静か。自宅で夜中に作業するときはもちろんだが、オフィスであまりカチャカチャ音を立てたくない人にとっても満足いく静音性を有するキーボードだと思う。

打鍵感は「しっとり」した印象

 キー配列も日本語JISで違和感はあまりない。強いて言うなら、カーソルキーに侵食されたことで、右[Shift]キーが小さくなっているところと、[スペース]キーなど最下段のキー全般が小さめで左寄りになっているところが使い始めにあった違和感だった。しかし、しばらく使っていると気にならなくなり、普通にタッチタイプできるようになった。その程度の差違ということなのだろう。

 LCDについては、時計表示そのほかのモード表示はクッキリしているが、正直あまり意識的に見ることはなかった。

 なぜならデスクトップに時計表示がある以上、画面から目を離してキーボードに視線を向けるまでもないからだ。ノブコントローラーは音量調整とミュートに便利ではあるが、作業マシンは原稿作業がもっぱらで音量調整するようなことはあまりなく、それほど使用頻度は高くなかった。頻繁に調整をする環境なら歓迎できる機能なのは間違いないだろう。

アルミの質感のノブコントローラーをクルクル回して各種設定を変更する。ノブを押下したときのクリック感もイイ

 一方でキーボードのLEDの色や明度、点灯パターンなどを調整するのにノブコントローラーが利用できるのは非常に有効だと感じた。ほかのキーボードだと手順をマニュアルで確認しつつ調整しなければならないところだが、LCDを見ながらクルクルしていくだけで設定変更できるのがイイ感じだ。ただ、1.2インチの精細表示はすっかり老眼な筆者にはちょっとツラい。

 有線/ドングル/Bluetoothの接続モード切り替えはスライドスイッチの操作だけで済むのでこちらも楽チン。おおむねドングル無線モードで利用していたのだが、スリープ状態からの復帰も違和感なくスムーズだった。それからドングルが底面に、しかもマグネット吸着されているのは、取り外しも容易だしどこかに紛失してしまう心配もないしでこれは良いアイデアだと思う。

本体底面のドングルは外しやすく装着しやすいマグネット吸着

 ゲームプレイにも利用してみたが、特に違和感はない。ただ、Bluetooth接続時にはわずかではあるがラグを感じないでもなかったので、ガチめにFPSをプレイしているユーザーならゲームプレイ中だけ有線かドングルモードに変更する、という運用方法でも良いのかもしれない。

ゲームプレイも特に大きな問題はなく快適

テレワーカーなら買いの1台

 「MD750 Delight JIS」は、まずデザインが良好だと感じた。特にマットな質感とシブいキーキャップ色が相まって、玄人っぽさを醸し出している。また、イザというときに操作方法を忘れていることが多いバックライトLEDやメディアキー系の操作も、LCDとノブコントローラーのおかげでわかりやい。

 打鍵感についても、今回試用したクリームイエロープロ サイレント軸は家庭内テレワーカーの筆者にぴったりだと感じた。ホットスワップ対応で、いずれキースイッチを交換してまた味の違う感じで運用してみようかな……などという野望も抱いてしまう。

使い勝手の良い75%キーボードだ!

 現在、75%サイズのキーボードが人気を博しているという。その理由はフルキーボードよりもコンパクトでありながら、なおかつキーの省略が少ないため使い勝手が変わらないからだとか。

 「MD750 Delight JIS」は、スタイリッシュな外観を持つ75%サイズのキーボードでありながら、さらにLCDと操作用ノブまで詰め込んだ「欲張りセット」なキーボードでもある。にもかかわらず、価格は税込1万9980円(赤・青・茶軸は税込1万8980円)とだいぶお求めやすい。

 静粛で快適な打鍵感のあるキーボードを欲しているのであれば、ぜひ検討していただきたい1台だ。

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