Dynabookは6月19日、TODAホール&カンファレンス東京にて、ビジネス向けイベント「dynabook Day Advance 2025」を開催した。
本イベントは、dynabookの最新PCラインアップや各種ソリューションの展示、さらにAI・XRといった先端技術のセミナーや体験を通じて、ビジネスの未来像を提示するもの。
展示ゾーンは大きく2つ「dynabookゾーン」と「ソリューションゾーン」に分かれていた。PCだけでなく、「それをどう活かすか」という視点に重きを置いた構成が特徴で、企業の情シス担当者、教育関係者、現場職にいたるまで、幅広い来場者でにぎわっていた印象だ。
dynabookゾーン
ここでは、法人・個人向けの最新dynabookシリーズを展示。とくに目立っていたのは「AI PCゾーン」だ。
AIPCゾーンの展示では、dynabook独自のAI機能が実際にどう便利かを「体験視点」で紹介していた。
具体的にはAIアシスタントのデモ、通話時のバッテリー制御の効果、覗き見検知アラート、ジェスチャー操作など、ユーザーが“使ってみればわかる”という感覚を重視した内容となっていた。
インテルCore Ultra(シリーズ2)搭載でCopilot+ PCに準拠したPCも展示。ビジネス向きにリコールやコクリエイター、ライブキャプション機能など、デモンストレーションを交えて分かりやすく解説、体験展示されていた。
また、薄型・軽量な13インチモバイル、GIGAスクール構想対応の教育向けモデル、法人現場での運用に適した堅牢性重視モデルなど、用途別に複数のシリーズが展示され、来場者が実際に触れて比較できるようになっていた。
さらに同社のビジネスPCの多くのモデルも一同に展示。オフィスでのニーズが高まっているという16型の新モデルも参考出展していた。
ソリューションゾーン
一方のソリューションゾーンでは、PC単体ではなく「使い方」や「活用シナリオ」にフォーカス。
たとえば、生成AIの導入支援コーナーでは、CopilotやChatGPTの業務活用法が具体的に紹介され、実際にタイピングして試せるブースも用意されていた。来場者が自社業務にどう活かせるかをイメージしやすい、非常に実践的な内容だ。
またブースも広く取られ、来場者の注目を集めていたのが「透過型XRグラス」の展示だ。これは、現実の視界に情報を重ねて表示する“シースルー型”のウェアラブルデバイスで、製造現場や物流、建設分野などでのDXを狙ったソリューションとなっている。
展示では、現場にディレクションを行う人が不在でもXRグラスを通じて本部やオフィス側から遠隔で作業指示が可能になるという利用シーンが紹介されていた。
Teamsをつなげ、作業者の視点をリアルタイムで共有しながら、矢印やメモを視界に直接表示したり、音声でナビゲーションを行うといった使い方が想定されている。
他にも、IT資産の運用管理を支援する「LCM(ライフサイクルマネジメント)」や、法人向けに提供するテレマティクス・IoT連携など、ビジネス面での課題解決の提案がしっかり感じられる内容だった。
特別ゲストも呼んだセッションも実施
会場内では今後のビジネスに活用できるとうたうセミナー&ワークショップも随時開催。
たとえば「AMDが教える企業成果を左右するPC選びの極意」というセッションでは、日本AMDのコマーシャル営業本部 部長 楊 博光氏と特別ゲストで元サッカー日本代表 太田 宏介氏が対談していた。
本セッションではAMDの新しいAI技術とその事例を紹介し、ビジネス分野での生成AIの重要性について対談。太田氏は他社製品からAMD製チップ搭載の「dynabook GA83」に乗り換えたそうだが、GA83に変えてから、熱がこもらず快適なPC環境で仕事ができていると語っていた。






















