これは良いものです! 量子ドット有機ELパネルに使い勝手◎な付加機能を備えた32型ゲーミングディスプレー「MO32U」
メーカーを問わなければ、解像度2560×1440ドット、高リフレッシュレート駆動対応で、2万円前後から選べるようになっている液晶ディスプレー。一方で液晶パネルながら有機EL(OLED)に近い漆黒の表現を実現したミニLED&量子ドット採用ディスプレーや、現時点の最高到達点と言える量子ドット有機EL(QD-OLED)パネルを採用したディスプレーも、その価格に見合う画質、色彩を体験できるとあって人気となっている。
さすがに最高峰の4K QD-OLEDパネル採用ディスプレーともなれば、価格は10万円を軽く超えるが、それでも映像を映した瞬間に感じる”色が超鮮やか!”、”黒が黒い!”といった感動ひとしおで、推したくなる。
今回紹介するディスプレーも、そんななかのひとつ。GIGABYTEの最新フラッグシップ機で、Samsung製QD-OLEDパネルを採用する「MO32U Gaming Monitor」だ。フラッグシップだけあって、32型の4K QD-OLEDパネルに、リフレッシュレート最大165Hz駆動や応答速度0.03ms(GTG)に対応し、AMD FreeSync Premium Pro、Display HDR 400、ClearMR 9000を取得している。
QD-OLEDパネルだけあって、その画質は文句なし。PCでの写真編集やゲーミングだけでなく、PlayStation 5で4K ULTRA HD Blu-rayの「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」や、4K HDRに対応した動画配信サービスを観てみた。SEED FREEDOMの冒頭、地球の夜側から戦艦「ミレニアム」が登場するシーンとか、終盤戦闘シーンのエンゲージや分身、マクロスも冒頭のSDF-1要塞艦の登場シーンとかもう、最高のひとことで、時間を忘れるひとときだった。
QD-OLEDパネルならではの画質、色彩だけでなく、4K解像度32型というのも大きなポイントで、Windowsの「拡大/縮小」設定は4K解像度の推奨となる150%ではなく、125%や100%でも十分ウェブの文字を読める大きさになる。実際、年齢が50代に入って視力が衰え気味の筆者でも、125%で快適にテキスト入力やウェブ閲覧などを行なえた。
普段、筆者は横広々のウルトラワイドディスプレー(アスペクト比21:9、または32:9)を愛用しているが、Adobe Photoshopなどは、通常の16:9比のほうがフルスクリーン表示時の収まりが良いと感じた。「MO32U」のひと目でキレイと感じる表示もさることながら、100~125%表示での表示情報量アップを含め、32型4K解像度は使いやすさも抜群だ。
使いやすさという点では、スタンドは縦置き向けにできるピボットのほか、基本となる上下の高低移動に、上下左右の首振りに対応している。32型パネルをしっかりと支える安定感もあった。ディスプレーアームほどの自由度はないが、不満を感じることは少ないだろう。