このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

中堅・中小企業でも「3-2-1-1-0ルール」のデータ保護が手軽に実現する

ランサムウェア対策の“最終防衛線” QNAP NAS+ルーターでバックアップをより強固に!

2025年06月25日 09時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

提供: QNAP(販売代理店:ユニスター)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

QNAPのNAS+ルーターならば、強固なバックアップ環境が手軽に実現する!

 ここまで説明してきたQNAP NAS+ルーターの機能によって、「3-2-1-1-0ルール」を満たせる“ランサムウェア攻撃に強い”バックアップ環境が実現できる。もっとも、セキュリティ対策として優れていても、コストがかかりすぎて導入できなければ意味がない。実際にどのくらいのコストがかかるのだろうか。

 一例として、中堅企業/中小企業向けの人気モデル「TS-464」をメインNASとして構成した場合の、バックアップ環境全体の価格を試算してみた。

 なお、この試算ではすべての製品を新たに購入するものとして、本稿執筆時点の大まかな実勢価格を調べた。また、NASのドライブ容量は利用する人数や目的で大きく異なるため、別売りHDDの価格は含めず試算している点にはご注意いただきたい。

■バックアップ環境構成の一例
 ・メインNAS:QNAP TS-464 = 9万円
 ・バックアップ用NAS:QNAP TS-433 = 6万円
 ・エアギャップ対応ルーター:QNAP QHora-322 = 9.5万円
 ――――――――――――――――――――――――――――
 ○合計価格:24.5万円(※HDDは別売り)

上記のバックアップ環境の構成図

 ごく大まかな試算だが、わずか25万円弱で、ランサムウェア攻撃に強いバックアップ環境が構成できることが分かった。HBS 3が無償で使えるのでソフトウェアコストがかからない点、ルーターもAirgap+対応で追加コストがかからない点が大きな利点だ。

 バックアップ用NASは、メインNASがバックアップ時にアクセスするだけだ。そのため、メインNASよりも安価なエントリーモデルでかまわないし、既存のNASやファイルサーバーで代用すれば、コストをさらに下げることもできる。ただし、QuTS heroによるWORM機能を使った“イミュータブルバックアップ”まで実現したい場合は、バックアップ用NASにもミッドレンジモデル(TS-X64シリーズ、X53Eシリーズ)を選択することになる。

 エアギャップ対応(Airgap+対応)ルーターの「QHora-322」は、10GbE/2.5GbEポートを搭載した高速有線ルーターだ。メインNAS/バックアップ用NASを2.5GbEで接続できるため、ギガビットルーターよりも高速にバックアップ処理ができる。

 また、QHora-322はSD-WANルーターであり、企業の拠点間をセキュアに接続することも可能だ。やや大規模になるが、最近普及している10Gインターネット回線とSD-WANを使えば、他拠点へのオフサイトバックアップコピーや、クラウドバックアップも簡単に実現できる。メインNASにより大容量のモデルを導入するような場合でも、十分な実力を備えている。

「QNAP QHora-322」ルーターは、10GbE×3ポート、2.5GbE×6ポートを搭載したSD-WANルーターだ

QNAP NASと同じように、グラフィカルな管理画面は分かりやすく整理されている

* * *

 冒頭でも触れたように、現在はどんな規模の企業であってもランサムウェア攻撃のターゲットになる時代であり、攻撃の被害が事業継続に大きな影響を与えるのも企業規模を問わない。しかし、大規模な企業における対策の充実度と、中堅中小企業におけるそれとでは大きなギャップがある。

 本記事でお伝えしてきたとおり、QNAP NAS+ルーターならば、中堅中小企業でも取り組みやすく、なおかつ強固なランサムウェア対策が実現できる。いきなりすべての対策を実施するのは難しくても、データ保護の視点で重要なポイントから、段階的に取り組んでいくことはできるだろう。ぜひ“ランサムウェア攻撃に強いバックアップ環境”づくりに取り組んでほしい。

 なお、QNAP製品の正規販売代理店であるユニスターでは、QHora-322ルーターが台数限定で格安購入できる販売キャンペーンを実施している。詳しくは以下のX(Twitter)ポストを参照してほしい。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

アクセスランキング

  1. 1位

    デジタル

    実は“無謀な挑戦”だったルーター開発 ヤマハネットワーク製品の30年と2025年新製品を振り返る

  2. 2位

    ITトピック

    「全国的に大変な状況になっています」 盛岡のSIerが見た自治体システム標準化のリアル

  3. 3位

    ゲーム

    信長を研究する東大教授、『信長の野望』を30年ぶりにプレイ 「若い頃だったら確実にハマってた」

  4. 4位

    ゲーム

    92歳 vs 95歳が『鉄拳8』でガチ対決!? “ご長寿eスポーツ大会”が海外でも話題に

  5. 5位

    sponsored

    SIer/ネットワーク技術者こそ知ってほしい! 「AV over IP」がもたらすビジネスチャンス

  6. 6位

    デジタル

    ヤマハ、2026年夏にWi-Fi 7対応アクセスポイント投入 スケルトンモデルも追加で「見せたくなる」デザインに

  7. 7位

    TECH

    NTTが日比谷を「光の街」に。次世代通信技術を都市にインストール

  8. 8位

    ITトピック

    セキュリティ人材の課題は人手不足ではなく「スキル不足」/生成AIのRAG導入が進まない背景/日本で強いインフレ悲観、ほか

  9. 9位

    ビジネス・開発

    10年先にいる「将棋界」から学ぶ 強豪将棋AI・水匠チームが語る“人を超えたAI”との向き合い方

  10. 10位

    TECH

    2026年度始動の「サプライチェーンセキュリティ評価制度」 企業セキュリティが“客観評価”される時代に

集計期間:
2025年12月21日~2025年12月27日
  • 角川アスキー総合研究所