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PCケースのエアフローを大きく変えたCOUGARの意欲作をCOMPUTEXで確認

2025年05月25日 10時00分更新

文● ドリル北村 写真●松永

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 ゲーミングデバイスに定評があるCOUGARがCOMPUTEX TAIPEI 2025に出展。一風変わったコンセプトのPCケースを展示していた。

ケース側面から勢いよく吸気できる
ピラーレスケース「CFV235」

 「CFV235」は、マザーボードおよびビデオカードがあるメインチャンバーと、電源・ストレージがあるPSUキャビンが完全に分離した構造のミドルタワーケース。マザーボードと電源ユニットの間にあるスリットからメインチャンバーにフレッシュなエアーを送り込めるのが特徴だ。

ミドルタワーケースの「CFV235」。ちなみに写真手前にある黒いティッシュケースのようなものは、煙がメインチャンバー底部に吸い込まれていくのを見せるための煙発生装置。あいにく取材時には停止していた

マザーボードと電源の間に隙間が空いている。ここからメインチャンバーに空気を取り込む仕組み

 CFVはCentral Floating Ventilationの略で、横から見るとメインチャンバーが浮いているように見える。最大400mmのビデオカードを収納でき、ドライブは2台の3.5インチHDDと2+2台の2.5インチSSD(3.5インチドライブから変換)を搭載可能。発売は7~9月の予定だ。

フロントがメッシュパネルになったバリエーションモデル「CFV235 Mesh」。フロントパネルに160mmアドレサブルRGBファン2基を標準装備する

160mmファンで前後から風を送れる
倒立式ミドルタワーケース「OmnyX」

 「OmnyX」は、マザーボードを90度回転させた倒立式レイアウトを採用するミドルタワーケース。通常の倒立式ではマザーボードのI/Oパネルが天井を向くのに対し、本製品のI/Oパネルは床面を向くように設置する。つまり通常の倒立式とは180度マザーボードの向きが違うわけだ。この構造により、垂直に取り付けられたビデオカードが重力と自然に整合するため、ズレによる損傷リスクが軽減されるほか、ケーブルを底面のチャンバーに隠せるようになっている。

垂直にそびえ立つビデオカードのインパクトが強い「OmnyX」

 ケースは左右対称デザインになっており、左右2方向から挟み込むように風を送り込める。160mmファン4基を標準装備するが、120mmあるいは140mmファン4基に換装することもできる。ファンをどちら向きに設置しても最大効率で冷却できる設計で、COUGERはこれを全方向ダイナミックフローシステム(Omnidirectional Dynamic Flow System)と呼称している。

背面コネクターのマザーボードに対応する。6月発売予定で、想定売価は139.99ドル

OmnyX(写真左)は、通常のケースよりもGPU温度を低く保てるという

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