松本典子の「はじめよう！Azure Logic Apps／Power Automateでノーコード／ローコード」 第49回

Outlookコネクタに「下書き」アクション登場！ 自動作成したメールを送信前に確認できる

Power Automateで自動作成したメール、Outlookに「下書き保存」するには？

2-1. トリガーの設定

　今回は、下書きアクションを試すためのフローなので、トリガーは手動で行うかたちにしました。

トリガーの設定：「モバイルのフローボタン」コネクタ

　「組み込み」カテゴリの「モバイルのフローボタン」コネクタをクリックします。

トリガー：手動でフローをトリガーします

　手動でフローをトリガーする際にテキストテータを入力することもできますが、今回は何も追加しないことにします。実行ボタンを押せば、シンプルにフローが実行されるかたちです。

2-2. アクションの設定：表内に存在する行を一覧表示

　最初のアクションは、Excelで作成した顧客リストから情報を読み取るというものです。

　検索窓に「Excel」と入力し、「Excel Online(Business)」コネクタを選択して、アクション一覧から「表内に存在する行を一覧表示」アクションをクリックします。

アクションの設定：表内に存在する行を一覧表示

　このアクションに設定する内容は次のとおりです。

　（1）場所：「OneDrive for Business」を選択
　（2）ドキュメント ライブラリ：「OneDrive」を選択
　（3）ファイル：保存した顧客リストのファイルを選択
　（4）テーブル：「テーブル1」を選択

2-3. アクションの設定：メール メッセージを下書きする

　続いて、Outlookにメールの下書きを保存するアクションを設定します。

　検索窓に「Outlook」と入力し、「Office 365 Outlook」コネクタを選択して、アクション一覧から「メール メッセージを下書きする」アクションを選択します。

アクションの設定：メール メッセージを下書きする（1）

　このアクションに設定する内容は次のとおりです。

　（1）宛先：顧客リストにある「メールアドレス」を読み込みます。動的なコンテンツを選択できるように「詳細モードに切り替える」をクリックし、動的なコンテンツの「メールアドレス」を選択します。
　（2）以前の手順から出力を選択：（1）で動的なコンテンツを入力すると、自動的に「Apply to each」アクションが追加され、「Value」が設定されます。

アクションの設定：メール メッセージを下書きする（2）

　（3）件名：今回は直接テキストで入力しました。
　（4）本文：「</>」ボタンをクリックしてコードビューに切り替えます。

アクションの設定：メール メッセージを下書きする（3）

　本文部分は上図のように、動的なコンテンツ（会社名、担当者名、住所）とテキストで構成します。先ほどの（4）でコードビューに切り替えておけば、画面表示どおりの改行が維持されたかたちで下書きを作成できます。

　以上でフローが完成しました。最後は忘れずに、フローに名前を付けて「保存」します。今回、筆者は「メール下書き」というフロー名を付けて保存しました。