VAIOは6月3日、個人向け「VAIO F16/F14」、法人向け「VAIO Pro BM/BK」ノートPCの新製品を発表した。
個人向けとして14型の「VAIO F14」と16型の「VAIO F16」があり、その法人向けモデルとして14型「VAIO Pro BK」と16型「VAIO Pro BM」が展開される。基本的には同様のスペックだが、一部の仕様が異なる。
今回の4機種は、VAIOが「定番ノートPC」と位置づけるスタンダードラインの新たな柱となる製品群だ。家庭でもビジネスでも使いやすい“ちょうどいい性能と価格”をコンセプトに、シンプルで扱いやすく、長時間の使用にも耐えうる安心感を備えている。
いずれも2023年に登場したFシリーズの後継であり、ユーザーの声を反映しつつ、軽量化やインターフェースの刷新など、実用性を中心に幅広く改良されたモデルだ。
発表された4機種は、先日登場したVAIO S13 Pro PGと、マザーボードや基板、冷却ファン、バッテリーといった主要パーツを共通化して開発されている。これにより、製品ごとに個別設計する手間を省くことができ、開発や製品評価の工程が効率化され、開発期間の短縮にもつながっているという。
14型ノートVAIO F14/VAIO Pro BK
14型モデルはVAIO F14と、その法人向け仕様であるVAIO Pro BKの2機種。いずれもフルHD(1920×1080)解像度の14.0型ディスプレーを搭載し、VAIO F14ではインテルのCore 7 150U/Core 5 120U/Core 3 100Uから、VAIO Pro BKではCore 7 250UやCore i5-1345Uなども選択できる構成となっている。
メモリーは最大32GB、ストレージも最大1TBのSSDが選べるため、ライトな用途から業務利用まで幅広くカバーできる仕様だ。
従来モデルからの進化点として、まず目に見えて分かるのが軽量化だ。重量は1.34kgから1.23kgへと約110g軽くなり、モバイル性が向上している。
また、インターフェースにも手が加えられており、従来はUSB Type-Cポートが1つのみだったところ、今回は2つへと増強。Type-Aポートは3つから2つに整理され、DC端子は廃止。これにより、給電はUSB Type-Cによる統一仕様となった。
通信面ではWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応し、バッテリー駆動時間はJEITA 3.0基準で動画再生時約7.7時間、アイドル時で約12.5時間。
カラーは、個人向けモデルではサテンゴールド、サテンシルバー、ネイビーブルーの3色展開。法人向けPro BKはダークメタルグレーの1色展開だ。
価格はVAIO F14のカスタマイズモデルが最小構成で14万1800円から、量販店などで販売される標準仕様モデルが19万9800円となる。
16型ノートVAIO F16 /VAIO Pro BM
16型モデルとして用意されたのがVAIO F16とVAIO Pro BMだ。16型モデルの特徴としては現行のVAIO F16/Pro BMと比較して、重さを1.57~1.59kgに約60~80g減量化。16型だが、いざという時に持ち運べる、動かせるA4ノートがコンセプトの1つのようだ。
個人向けのF16では、ディスプレイ解像度にフルHD(1920×1200)のWUXGAに加えて、より高精細なWQXGA(2560×1600)も選択可能。
これに対し、Pro BMはWUXGA(1920×1200)に固定されている。CPUやメモリー、ストレージ構成は14型モデルとほぼ共通で、Core 7やCore 5のUシリーズから選択可能。こちらも最大32GBのメモリーと1TBのSSDが選べる。
インターフェース周りの刷新は14型と同様で、USB Type-Cポートが2つに増え、Type-Aポートは2つに整理。microSDスロットはフルサイズのSDカード対応に変更され、写真管理や資料転送がしやすくなっている。
通信機能もWi-Fi 6EとBluetooth 5.3を備え、バッテリーは動画再生で約6時間、アイドル時で約11.5時間の駆動が可能。
カラーバリエーションはVAIO F16が3色、Pro BMは法人用途を意識したダークメタルグレーのみ。価格はVAIO F16のカスタマイズモデルが14万6800円から、標準仕様モデルが20万9800円で販売される。



















