著名な投資家のテスタ(@tesuta001)氏は5月1日、自身の楽天証券の口座が乗っ取りの被害に遭ったことを明らかにした。
心当たりのない二段階認証メールで被害が発覚
同氏によると、5月1日朝、心当たりのない二段階認証メールを発見。念のため口座を確認したところ、不正取引と思しき取引履歴が見つかったという。
不正取引(注文)は同氏のログイン中も継続していたが、ログインパスワードの変更を境にピタリとストップ。その後、事態の報告と口座の一時凍結のため、同社の窓口に電話で連絡したとしている。
なお、同日15時現在、アカウントの乗っ取りの原因はわかっていない。
乗っ取られました
— テスタ (@tesuta001) May 1, 2025
証券会社は楽天証券です
被害急増で金融庁も注意喚起
金融庁によると、2025年3月以降、国内の複数証券会社で不正アクセス被害が急増している。不正取引に至ったケースだけを見ても、2月の33件から、3月は685件、4月は前半だけで736件と、20倍以上増えている状況だ。
同庁はこうした事態を受け、4月18日付けで投資家に対して、不正アクセスや不正取引について注意喚起する内容を発信した。さらに加藤財務大臣も4月22日の記者会見で、各証券会社に対して、顧客の不安を解消するべく、問い合わせや相談に真摯に対応し、被害の回復に向けて誠実な対応をとるよう指示したことを明らかにしている。
また、加藤大臣は被害者への補償に関して、日本証券業協会と各証券会社が検討を進めていることに言及。金融庁として、各証券会社から顧客の立場に立った適切な補償が提供されるかどうか、検討内容を引き続きフォローしていく方針を示している。













