Core Ultra 7 265FとRadeon RX 6600を採用、マルチに活躍する1台
Core UltraとRadeon搭載、フルHD快適プレイを20万円ちょっとで! を叶えるゲーミングPCがコチラ
2025年05月09日 11時00分更新
フルHDゲーミングは文句なし! フレーム生成でさらに伸びる余地も
では、ここからはゲーム系ベンチマークや実際のゲームタイトルを用いてLEVEL-M78H-265-DPXのゲーミング性能を計測していこう。今回用意したゲームタイトルは次の通り。
・「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」: 定番MMO RPGベンチマーク。動作は軽量級。
・「Apex Legends」:定番MMO RPGベンチマーク。動作は軽量級。
・「STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール」(以下、SF6ベンチマーク):人気対戦格闘ゲームの動作確認ベンチマーク。動作は軽~中量級。
・「Monster Hunter Wilds ベンチマーク」(以下、MHワイルズベンチ)
大人気ハンティングアクションゲーム最新作のベンチマークソフト。動作は重量級。
「サイバーパンク 2077」:発売後も積極的に最新グラフィックス技術を取り入れ続ける重量級AAAタイトル。
いずれのタイトルも解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターンを計測。画質設定についてはフルHDでの実プレイを想定してタイトルごとに調整を施すこととした。
まず1本目はゲーム系ベンチマークの定番となっているファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマークから。画質設定はプリセットから「最高品質」を選択。FSRやDLSSなどのアップスケーラーは無効にしてある。
フルHDでは“とても快適”の評価が得られたものの、WQHDでは“やや快適”、4Kでは“設定変更を推奨”の評価に留まった。事実上フルHDでのプレイが推奨となるだろう。ただ、LEVEL-M88H-265F-DPXが搭載するRadeon RX 6600には「AFMF2」というフレーム生成の裏技があり、そこまで活用すればWQHDでのプレイも視野に入れられそうだ。
2本目は定番FPSタイトル「Apex Legends」。グラフィックス設定はすべてのオプションを最高の状態とした「最高設定」と、テクスチャストリーミング「高(4GB)」、テクスチャフィルタ「異方性x4」、モデルディテール「高」にして、残りのオプションは全て「低」または「無効」とした「競技設定」の2パターンの画質設定を用意した。アンチエイリアスは両設定とも「TSAA」を選択。
射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して煙がなくなるまで待機。という一連の動きに対してのフレームレートを計測している。
フレームレートの計測には「CapFrameX」というアプリを使用。平均フレームレートのほかに、データ全体を100分割し最小値から1%の数値を「min(1%)」として最小フレームレートの代わりに記載している。
フルHDの場合、最高設定で平均フレームレート、min(1%)ともに100fpsを大きく上回っており、十分なパフォーマンスが出せている。240Hzクラスのゲーミングディスプレーを用いるときは、競技設定でさらにフレームレートを稼ぐとよさそうだ。
WQHDと4Kも基本的にスムーズなプレイが期待できる結果を残していて、Apex LegendsはRadeonシリーズが有利という事情を再確認できた次第だ。
3本目のSF6ベンチマークでは、オプションの画質設定からクオリティ「HIGHEST」を選択し、「MaxFramaRate 120」と「Vsync OFF」の状態でベンチマークを行なった。
ここで重要なのは「FIGHTING GROUND」(対戦格闘シーン)の平均フレームレートで、規定の60fpsを維持し続けられているかがキモとなる。今回はWQHDまでであれば平均フレームレート60fpsを維持できてスコアーも「100/100」の“快適にプレイできます”の評価が得られている。
一方で4Kになると急激にフレームレートが低下し、スコアーも「50/100」と、この状態でプレイするのは厳しい結果となった。とはいえ、WQHDまでは問題なくプレイできることがわかったのは大きな収穫だ。
4本目のMHワイルズベンチでは、LEVEL-M88H-265F-DPXに搭載されているRadeon RX 6600が推奨スペックのGPUとして指名されている。ただ、これは「中」設定で快適に動作するラインとのことなので、今回の検証でもグラフィックプリセット「中」を選択し、レイトレーシング「OFF」、FSR3「パフォーマンス」、フレーム生成「ON」の設定でベンチマークを行なうこととした。
結果はフルHDで“非常に快適にプレイできます”の評価、WQHDでも“快適にプレイできます”の評価が得られて予想以上に高いスコアーが出た印象だ。MHワイルズはCPU性能も重要とされているので、この高スコアーはCore Ultra 7 265の恩恵も大きいと考えられる。
さすがに4Kとなると“設定変更を推奨します”の評価になってしまったが、本来のターゲットであるフルHDであればMHワイルズを快適にプレイできるのは間違いなさそうだ。
最後は、重量級AAAタイトルの代表格サイバーパンク 2077で、ゲーム内ベンチマークを用いたパフォーマンス計測を行なった。
画質設定はクイックプリセットからレイトレーシングを含まない「ウルトラ」を選択、FSR3のフレーム生成も有効にした状態で測定を行っている。
結果はフルHDで平均フレームレートが100fpsを大きく超え、WQHDでも平均60fpsを大きく超えるなど、これらの解像度ではスムーズなプレイが可能なことを示している。
一方で4Kになると少々厳しくなる点はここまでのほかタイトルと同様の傾向だが、もともと4Kは守備範囲外であり、期待されるフルHDゲーミングでキッチリ仕事をこなしている点を高く評価したい。
ゲームでCPU性能がより求められる昨今、この組み合わせはアリ!
以上の検証結果から、LEVEL-M88H-265F-DPXは当初の予想どおり、フルHDゲーミングで十分なパフォーマンスを見せてくれた。
最初はCPUとGPUの差が少し大きいのではと思う部分もあったのだが、ゲーミングにおいてCPU性能の重要性が高まっている昨今、この組み合わせはアリだなと思わせてくれた検証結果だった。
ただ、Radeon RX 6600、というより最新世代を除くRadeonシリーズはレイトレーシング描画が苦手という性質を持つため、レイトレーシング描画を求めるのであればGPUにRadeon 90シリーズもしくは、GeForce RTXを搭載するゲーミングパソコンがオススメといわざるを得ない。
その代わり、Radeonには様々なゲームタイトルで強制的にフレーム生成を導入できる「AFMF2」といった機能があり、これが大きな強みとなっている(RX 6000シリーズはフルスクリーンモードのみ対応の制限あり)。
20万円ちょっとの予算で快適なフルHDゲーミング環境を探していて、AFMF2のような“飛び道具”に興味がある場合、LEVEL-M88H-265F-DPXは強くオススメできる1台だ。
