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Core Ultra 7 265FとRadeon RX 6600を採用、マルチに活躍する1台

Core UltraとRadeon搭載、フルHD快適プレイを20万円ちょっとで! を叶えるゲーミングPCがコチラ

2025年05月09日 11時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: ユニットコム

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基礎ベンチマークではCore Ultra 7 265のパフォーマンスが光る

CPU-Z(左)とGPU-Z(右)の実行結果

 LEVEL-M88H-265F-DPXのCPU、Core Ultra 7 265Fは、インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)のオーバークロック非対応モデルのなかでアッパーミドルクラスに位置するCPUだ。性能重視のPコアが8基、効率重視のEコアが12基搭載された20コア/20スレッドのハイブリッドアーキテクチャCPUとなっている。最大ブースト時の動作クロックは5.3GHz。

 CPUコア数が多いため、マルチタスク処理に強く、ゲームの実況配信やゲーム以外のクリエイティブ用途でも活躍が期待される。

 GPUのRadeon RX 6600は、AMDの「RDNA2アーキテクチャ」世代のミドルクラスに位置するGPUだ。最新の「RDNA4アーキテクチャ」が登場した現在となっては2世代前のGPUとなってしまうのだが、フレーム生成機能の「AFMF2」など、昨今のAMD GPUで注目されている機能を一通り利用できるのが大きな魅力だろう。

 ビデオメモリーはGDDR6 8GBを搭載し、フルHDゲーミングをメインターゲットとしたGPUだ。

 これらのCPUとGPUのバランスを考えると、どちらかといえばCPU側に重きを置いた構成と感じられる。ただ、昨今はCPU性能を多大に要求するゲームタイトルも増えてきていると聞き及ぶ。どんなシチュエーションにも十分対応できるように、性能が高めのCPUをチョイスしているのかもしれない。

 なお、システムメモリーは16GB(DDR5 8GB×2)を標準搭載。一般的なゲーム用途であれば必要十分なメモリー容量ではあるものの、そろそろ容量不足を感じる機会が増えてくるかもしれない。LEVEL-M78H-265-DPXはメモリースロットが全2基なので、メモリー不足時は増設ではなく全モジュール交換での対応になるところは留意しておきたい。

 ではこれから、LEVEL-M88H-265F-DPXの基礎的なパフォーマンスについて、いくつかの定番ベンチマークを用いて明らかにしていこう。

 まずは3DCGのレンダリングを通じてCPUのマルチスレッド/シングルスレッド性能を計測する「CINEBENCH 2024」から。

CINEBENCH 2024実行結果

 結果はマルチコアが1504pts、シングルコアが135pts。マルチ・シングルともに好成績を残している。マルチのスコアーはCPUコア数に大きく依存するため、主にシングルコアがCPUの実質的な性能を表すのに適しているのだが、今回のシングルコアは前世代のインテルハイエンド「Core i9-14900K」に迫るスコアーだ。

 これだけのパフォーマンスを出していると、トップフロー型CPUクーラーで冷却が間に合うのか心配になるが、ベンチマーク中のCPU温度は最高で約73度、一定時間経過後は65度前後で推移していた(室温約22度)。さすがにCPUクーラーファンはそれなりの唸りを上げてしまうが、Core Ulrta 7 265が低発熱で扱いやすいCPUということが十分うかがえる結果となった。

 続いて、実アプリケーションに近い負荷でPC全体の性能を測る「PCMark 10」(Ver.2.2.2737)を実行。

PCMark 10実行結果

 総合スコアーは8964で、その内訳はアプリ起動速度、ビデオ会議、Webブラウジングの性能を測る「Essentials」が11704。表計算や文書作成のオフィスソフト性能を測る「Productivity」が10856。写真編集や動画編集、3DCG製作などのクリエイティブ性能を測る「Digital Content Creation(DCC)」が15384を記録した。

 Essentials、Productivity、DCCの各項目がスコアー10000を超えており、ゲーミング以外の用途でも間違いなく快適な動作を期待できる結果だといえるだろう。

 次に、3Dグラフィックス性能を測るベンチマーク「3DMark」(Ver.2.31.8385)の計測結果がこちら。

3DMark実行結果

 フルHDベンチマークのFire Strikeのスコアーが飛びぬけているのは、フルHDゲーミングをターゲットにしたRadeon RX 6600の正しい傾向といえるだろう。一方でレイトレーシングなどを活用したSpeed Wayや重量級4KベンチマークのSteel Nomadはかなり苦戦しており、レイトレーシングや4Kといった要素には向かないGPUだということも、3DMarkの結果から見て取れる。

 基礎パフォーマンス計測のラストとして、ストレージの転送速度を「CrysrtalDiskMark 8.0.4」で計測。試用機にはPCI Express Gen4接続の1TB M.2 NVMe SSDが搭載されていた。

CrysrtalDiskMark 8.0.4実行結果

 結果はシーケンシャルリード4045MB/s、シーケンシャルライト3092MB/s。PCI Express Gen4接続としてはエントリークラスの性能と考えられる。とはいえ、PCI Express Gen3世代と比較すればトップクラスの性能に値するため、Windowsの動作やゲームのローディングで不満を感じる部分はなかった。

 1TBという容量も現時点では必要十分。増設に関してもLEVEL-M88H-265F-DPXには空きM.2ソケットが1基残っているほか、PC筐体内にストレージベイが沢山用意されている。今後運用を続ける上での安心要素になるだろう。

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