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春のヘッドフォン祭 2025 第1回

春のヘッドフォン祭 2025開催、いま熱いのは「有線イヤホン」かもしれない

2025年04月27日 14時00分更新

文● ASCII

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特徴あるドライバーを搭載したCampfireのイヤホンが興味深い

 ミックスウェーブはシリコンダイナミックドライバーをフルレンジで使用したCampfire Audioの「AXION」、振動板にガラスPUを採用した「ALIEN BRAIN」などを展示。ガラスPUというのはガラス製のドームにポリウレタンのコートを施した素材とのことだ。

Campfire AudioのAXIONは、シリコンダイナミックドライバーをフルレンジで使用したイヤホン。USB接続で、3万3800円。

細身で軽いデザインが印象的だ。

ALIEN BRAINはデュアルマグネットのダイナミックドライバーにBAドライバーを2基組み合わせたハイブリッドイヤホンで、ガラス振動板を採用。中高域の抜けの良さが印象的なサウンド。軽やかで適度なパンチ感があるのがいい。

4.4mmの端子が付いているが、USBドングルも付属する。

 AZLAとqdcのコラボモデルも登場。

すでに「ERINYS II」が、限定生産のハイエンドゲーミングIEMとして発表されている。BA3基、10mmのダイナミック型ドライバーという構成だ。これ以外にも、10mmのダイナミックドライバー1発の「LE CELADON」とBAと10mmのダイナミックドライバーの「NOIR BLANC」が参考展示されており、近く登場するようだ。

AZLAとqdcのコラボによる新製品。中央の「ERINYS II」は発表済。左右のLE CELADONとNOIRBLANCも近く日本投入されそうだ。

 3機種のシェルは同じ形状でカラーリングが異なる。付属ケーブルは先端を3.5mm、4.4mm、2.5mmの各端子に交換できるマルチプラグタイプと、インラインマイクを搭載したプレミアムウィービングタイプのケーブルの2本。3.5mm4極端子をUSBに変換するアダプターも付属する。

物理的な構造で、高域の付帯音を削る

 高域の不要な成分を物理的に減衰させる独特の機構を持つ「Flat 4 楓零」。新機種が参考出品されていた。「Flat 4 緋楓零」はチューブの長さが28mmに対して30mmと少し長くしている。チューブは6kHz付近で発生する共振の成分を減衰させる効果があるという。ドライバーの後ろから出る逆位相の波を当て、物理的に対策する仕組み。

高域の不要なピークを上部のチューブで物理的に減衰させるFlat-4楓零。チューブの長さを変えたFlat-4緋楓零も参考出品されていた。

黒いチューブが従来機種、赤いチューブが新機種となる。耳の特性は人によって違ったりもするので、どちらがいいかについての意見は分かれるそうだ。

内部構造。チューブを伝って逆位相の波が伝わり、余計な高域のピークを削れるという。

魅力ある低域、価格も割と手が届きやすい?

 Beep Audioの「悟空」はBeep Audio、Yongse Cable、Daruma Audioの3社の共同開発で誕生したイヤホン。ダイナミックドライバー2基、BAドライバー4基を内蔵。ダイナミックドライバーは10mmと6mmを搭載。BAドライバーは中域と高域ように2基ずつ使用する。2種類のケーブルを標準添付して音の変化が楽しめるのも面白い部分。YongseのRuyi Rodは落ち着いた表現。Daruma AudioのX-Stageでは低域が閉まって臨場感あふれる再現が可能になるという。

Beep Audioの「悟空」。

 音も聞いてみたが、サウンドには重厚感があり、なかなかポテンシャルが高い機種という印象を持った。特にX-Stageでは太くて深い引き締まった感じの低音によって、ローがしっかり聞こえるのがいい。実売価格は4万円弱。ケーブルは単体で買うと1万円程度するということなので、リケーブルに興味がある人はお得かもしれない。

こちらは日本人が比較的好むであろう軽い音調のケーブル

こちらは海外ユーザーが好むだろう太い低域と臨場感を重視したケーブル。映画などの視聴にも向くという。

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