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G-Master Velox Mini B650A AMD Editionをレビュー

Ryzen&Radeon RX 9070でモンハンワイルズも◎ 容量19Lの小型ゲーミングPCならコレ

2025年04月30日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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小型でもアッパーミドルのゲーミング性能

 そもそもの話として、なぜゲーミングPCにミドルタワー型が多いかというと、高性能なCPUとビデオカードを搭載しなければならないからだ。一般的にCPUは高性能なほど発熱が大きくなるので、その熱を冷やすために240mm以上のラジエーターを採用する簡易水冷クーラーが必要になる。

 また、ビデオカードも高性能なものほど、GPUやビデオメモリー(VRAM)の発熱が大きくなりがちだ。ゆえに、アッパーミドルクラス以上となると、3連ファンを採用した300mm前後の長さで、厚みも50mm以上のモデルがざらになる。

 こうした大きなCPUクーラーやビデオカードを収納するために、どうしても広いスペースが必要となるわけだ。では、小型筐体のG-Master Velox Mini B650A AMD Editionでは高性能なPCパーツをあきめているのかというと、そうではない。

Ryzen&Radeon RX 9070でモンハンワイルズも◎ 容量19Lの小型ゲーミングPCならコレ

G-Master Velox Mini B650A AMD Editionの試用機の内部

 まず、CPUは「Ryzen 5 9600」(6コア/12スレッド)を採用。TDP 65Wモデルのため、小型の空冷クーラーでも十分冷却できる。もちろん、電力効率の高いZen 5アーキテクチャーのため、性能は従来の同クラスよりも向上している。

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Ryzen 5 9600はTDPが65Wと低く、発熱も控えめ。6コア/12スレッド仕様は、動画編集などのパワフルタスクに使うならやや頼りないが、フルHDのゲーミング用途なら十分だろう

 CPUクーラーはDeepCoolのサイドフローモデル「AK400」を採用。従来の武骨な空冷クーラーとは一線を画す、独自のマトリックスフィンデザインが特徴的だ。同社のPCケース「CH160」との親和性も高く、無駄のないエアフローを確立できる。

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CPUクーラーと背面のPCケースファンの距離が近いため、効率良く熱風を外に排出できる

 なお、CH160はコンパクトなPCケースながら、長さ305mm・3スロット厚のビデオカードも入るという変わり種だ。電源ユニットはSFXモデルにしなければならないという制約はあるが、サイコムのカスタムメニューでは最大850Wまで選べる。

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長さ290mm、厚さ51mm、3連ファンのASRock「Radeon RX 9070 Challenger 16G」もすっぽり収まっていた

 試用機の電源ユニットは700WのSilverStone「SST-SX700-G」。ちなみに、標準構成の650W製品だと、Radeon RX 9070やGeForce RTX 5070といたアッパーミドルクラスが選べないので注意しよう。

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電源ユニットはSST-SX700-G。一般的なPCケースと異なり、フロントの側面に配置している。このレイアウトとSFXというサイズが、CH160の広大なビデオカードスペースに寄与している

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なお、サイコムの製品ページでは、電源ユニットの容量が足りない時などにポップアップで知らせてくれるので安心だ

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