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価格2万円切り！予算を抑えて“Ryzen”ゲーミングPCを自作するなら、AM5向けマザーボード「B650M GAMING PLUS WIFI」だ

2025年04月21日 11時00分更新

文●石川ひさよし編集●ハイサイ比嘉

提供: ソフマップ

安価なヒミツは、Ryzen 9000シリーズも使える「AMD B650」チップセットにアリ！

　自作PCのコストを抑えたいといった場合、AMD系であればまずSocket AM4（以下、AM4）対応またはAM5対応のどちらで組むか頭を悩ませることになる。AM4とAM5のどちらもリーズナブルなゲーミングPCを狙えるものの、AM5であれば最新の技術を盛り込んだパーツを利用しやすい。

　「B650M GAMING PLUS WIFI」はCPUソケットがAM5のため、「AMD B650」登場当時のRyzen 7000シリーズ、GPU内蔵CPUのRyzen 8000シリーズ、そして現行のRyzen 9000シリーズまで幅広くサポートしており安心だ。将来予算を用意できたときに、新しい規格や技術を採用したパーツに差し替えて段階的にゲーミングPCとしての性能を向上させることもできる。

　また「B650M GAMING PLUS WIFI」は、チップセットが1世代前の「AMD B650」となっているため、最新世代のチップセットを採用したマザーボードと比較すると安価だ。最新のメインストリーム向けチップセットの「AMD B850」は“AMD B650＋α”とも評価できる仕様のため、コスパ重視派以外でもこの“α”にあたる機能のメリットが小さい方もいるだろう。チップセットの機能が大きく見劣りするわけではない点でも「B650M GAMING PLUS WIFI」はオススメだ。

ゲーミングエントリーの要求を十分に満たせる拡張性＆レイアウト

　それでは「B650M GAMING PLUS WIFI」を紹介していこう。まずフォームファクターはmicroATX。microATXは、ATXと比べると拡張性が制限されるものの、そもそもコスパを重視する方なら、ハイエンドユーザーのようにアレもコレもとパーツを詰め込まないはず。

　ゲーミングPCの“キモ”となるビデオカードはもちろん搭載可能だ。「B650M GAMING PLUS WIFI」のPCI Express x16スロットは、カードの厚みが4スロット分あるような巨大な製品でも搭載できる配置となっている。ビデオカード以外に何か拡張カードを搭載したい場合も、「B650M GAMING PLUS WIFI」のもう1本のスロット（PCI Express x1）が最下段側にあるおかげで導入しやすい。3スロット厚未満のビデオカードを利用すれば、もう1枚拡張カードを搭載するプランも実現可能だ。

PCI Express x16スロットは、カードの厚みが4スロット分あるような巨大な製品でも搭載できる配置を採用している

　ストレージについては、M.2 PCIe 4.0 x4スロットが2基、Serial ATA 3.0ポートが4基だ。数の上ではM.2スロットが少ないかなと思うかもしれないが、コスパ重視ならまずM.2 SSD×1基からスタートして、ゲームが増えてきた頃にもう1基、それで足りなければSerial ATA SSD/HDDを最大4基接続するという方針をオススメしたい。

M.2スロットは2基。うち1基にはヒートシンクも付属している

Serial ATA 3.0ポートは4基

　「B650M GAMING PLUS WIFI」に限らず、低コストマザーボードで考慮すべき点を挙げるなら、ビデオカードを挿すための拡張スロット、またM.2スロットがPCI Express 4.0世代であることだ。

　ビデオカードについては、PCI Express 5.0世代の製品がようやく登場したばかりで、現状ではウルトラハイエンドGPUでもPCI Express 5.0接続とPCI Express 4.0接続での性能差はほとんどないとされる。また、M.2 SSDはPCI Express 5.0 x4対応製品が増えつつあるものの、発熱具合や価格を考えるとコスパ重視向きとはいえない。コスパの観点ではPCI Express 5.0は時期尚早といえ、主流になるまでの間は「B650M GAMING PLUS WIFI」で不足はないはずだ。

　「B650M GAMING PLUS WIFI」のメモリースロットは、CPUとチップセット仕様に従い、DDR5対応となっている。安価なマザーボードでは2スロットのモデルも多いが、「B650M GAMING PLUS WIFI」は4スロットある。オーディオについてはRealtekのALC897チップを用いており、高音質オーディオコンデンサーを組み合わせ、アナログオーディオ部品を基板レベルでノイズから分離する「オーディオ・ノイズガード」設計によってオーディオ品質を高めている。さすがに外部接続のDACのような機器には及ばないものの、価格を抑えたマザーボードとしてはしっかりゲーミング向け設計を取り入れている。