「丸の内ってやさしい!」 子連れファミリーのことも環境のことも考える街のやさしさに東京クリエイティブサロン2025丸の内で触れてきた

文●オシミリン(LOVEWalker編集部)

  • お気に入り
  • 本文印刷
NEATONITO

 2020年に初開催され、今年2025年で6回目の開催となる東京クリエイティブサロン。3月23日までの期間、東京を代表する10のエリアを中心に開催されるクリエイティブの祭典で、もちろん丸の内も開催エリアとなっています。

 今年の丸の内は、「CONNECTING(連結する・接続する)」をテーマに、エリア全体でさまざまなコンテンツを展開中。実際に丸の内エリアを訪れたのですが、このイベント、子連れファミリーのことも、環境のことも考える、とってもやさしいイベントだったんです!

子供連れはお得に服が買える嬉しいファッションイベント

 丸ビル1F マルキューブで開催されているのは、「LIVE STOCK MARKET」。アパレルブランドやショップで売れ残った経年在庫(=DEAD STOCK)を、スタイリストのトップランナーである小沢宏さんが独自の視点で選別・再編集し、新たなストーリーを加えて生まれ変わった商品を「LIVE STOCK」(=生きた在庫)として販売するイベントで、開催は3回目。

 経年在庫に新たな価値を見出すというサスティナブルな取り組みですが、小沢さんの審美眼によってセレクトされた確かなアイテムたちが揃い、純粋におしゃれを楽しむことで環境への取り組みに繋げていくことができます。毎回人気で、私が訪れた時も平日にもかかわらず、多くのお客さんが買い物を楽しんでいました。

LIVE STOCK MARKET

今回で3回目となるLIVE STOCK MARKET

LIVE STOCK MARKET

色とりどりの洋服が並び、見ているだけで楽しくなります

 3回目となる今回、今までとの大きな違いは子供服を扱っていること。丸の内エリアはオフィス街というイメージが根強いかもしれませんが、実は週末などには家族連れでにぎわう場所でもあります。「子供服も扱ってみるといいのではないか」という小沢さんの発案により、かわいい子供服も並び、家族みんなで楽しめるようになっています。

子供服

小さなサイズの子供服って、本当にかわいいですよね

 しかも、家族連れに嬉しい特典として「ファミサポ」を実施。なんと、子供服1着購入につき、大人向けのアイテム1点が10%オフになるんです! 大人向けのアイテムを複数購入した場合は、一番値段が高いものを割引してくれるというのも嬉しいポイント。これは子連れファミリーに優しすぎる~!

ファミサポ

家族連れには嬉しすぎるサービス

 また、小沢さんの妻・幸子さんが営むイージーベイクも出店中。美味しそうな焼き菓子がたくさん販売されています。

イージーベイク

長野県上田市の小沢さんのEDISTORIAL STORE内にあるイージーベイクの焼き菓子が並びます

 どれも美味しそうで迷ってしまったので、店員さんに聞いてみたところ、「ガトータタン」をおすすめしていただきました。キャラメリゼした上田産のリンゴがたっぷりのったパウンドケーキです。ジューシーなリンゴとしっとりしたケーキ生地の相性が抜群でした!

ガトータタン

ずっしりと重みがあり、食べ応えもありました

 LIVE STOCK MARKETは、マルキューブ会場にとどまらず、丸の内エリアの18の参加店舗でも開催。デッドストックをリメイクしたものを販売したり、リペアサービスや容器回収を行ったり、店舗ごとにさまざまなサスティナブルな取り組みを実施しているので、エリアを歩きながら各店舗を訪れてみるのもおすすめです。街全体で環境問題へ取り組んでいく姿勢が感じられるのではないでしょうか。

LIVE STOCK MARKET
日時:3月15日(土)~3月23日(日)11:00~19:00
会場:丸ビル1F マルキューブ

服を大切にすることの重要性を体感

 新東京ビル1Fでは「NEATONITO」を開催。廃棄衣料のアップサイクルプロダクトに特化したブランドのトニトがプロデュースする、4つの支柱を活用した展示スペースが登場しています。

NEATONITO

新東京ビル1Fのエレベータホール前に展示が登場

 ここでは、服を大切にすることの重要性を体感できるような展示がされています。例えばこちらの「服の一生の終わり 君はどうする?」という問い。「A ボクを活かす方法をさぐってくれる?」、「B さよならって言ってゴミ袋につめる!」、みなさんはどちらですか?

NEATONITO

服の一生の終わり、リサイクルした方が良いとはわかっていますが…

 私はリサイクルしたほうがいいと思いつつ、捨ててしまうことが多いですね…。Bの選択肢を確認すると、こんな展示が。

NEATONITO

リサイクルの大切さを改めて考えさせられます

 毎年50トンもの服がゴミになっていると聞くと、なかなかインパクトがあります。やはりリサイクルできるような方法を考えるのが大切ですね。

 ちなみにAの選択肢を確認すると、こちら。

NEATONITO

衣料品回収ボックスを探して利用してみようかな

 また、中央には、ファッションブランドのニートとのコラボレーションアイテムのコートを展示。リサイクル生地を使っているとは思えない、しっかりとした生地で、高級感もあります。かなり暖かそう!

コート

リサイクル生地とは思えぬ高級感!

 リサイクルによって生まれたアイテムってオシャレは二の次のようなイメージがありますが、おしゃれさにもこだわったアイテムもあるんですね。アップサイクル品に対する視野が広がります。

NEATONITO
日時:3月16日(日)~3月23日(日)11:00~19:00
会場:新東京ビル1F エレベータホール前

まだまだ楽しめる東京クリエイティブサロン!

 丸の内での東京クリエイティブサロン各会場では、「東京クリエイティブサロン2025丸の内 オフィシャル ガイドブック」が配布されています。このガイドブック内のスタンプ台紙にこれまでにご紹介したLIVE STOCK MARKET、NEATONITO、そして新丸ビル3F アトリウムで開催されているTHE CONRAN SHOP URBAN RETREATの3会場でスタンプを集めると、特製ペンがもらえるスタンプラリーを実施しています。

スタンプラリー

3会場をめぐってスタンプをゲット!

ペン

引換場所のLIVE STOCK MARKETでペンをゲット。ペンは赤、黒、青の3種がありました

 今回ご紹介したコンテンツ以外に、3月21日からはSASHIKO GALSの展示とワークショップが、LIVE STOCK MARKET会場内にて開催されます。

 SASHIKO GALSとは、2011年、震災13年後の復興支援の一環として発足した大槌刺し子プロジェクト。私が訪れたのは開催前の期間でしたが、特別に展示予定のスニーカーを見せていただきました! スニーカーの元のデザインを活かしつつも、全く違うものに生まれ変わっていて、かわいい!

スニーカー

よく見るとソール部分にまで刺し子がされているのがすごい!

 また、22日、23日には刺し子包み缶バッチのワークショップも開催されるとのこと。

SASHIKO GALS
日時:3月21日(金)~3月23日(日)11:00~19:00
会場:丸ビル1F マルキューブ LIVE STOCK MARKET会場内

SASHIKO GALワークショップ
日時:3月22日(土)13:00・16:00、3月23日(日)13:00・16:00
※各日11:00より受付先着順、各回90分程度かかります。
参加費:6,600円(税込)
参加人数:1回のセッションで最大8名
参加方法:ワークショップイベント当日、ライブストックマーケット会場であるマルキューブまでお越しください。各回定員に達し次第、受付終了となります。
製作した缶バッチをお持ち帰りいただけます。

 また、20日には背広散歩というイベントが丸の内仲通りで行われます。メンズドレス業界に携わる、会社や所属が異なる有志が“メンズドレスを盛り上げたい”という想いから発足した、背広散歩。今回、メンズドレス業界に携わる方含め、背広ファンの丸の内エリアワーカーが期間中、同イベント開催中の路面店や丸ビル会場に立ち寄りながら散歩します。どんな光景になるのか…これは気になる!

背広散歩
会期:3月20日(木・祝)15:00~16:15
会場:丸の内エリア
参加受付は終了しました。今回は事前にお申込みいただいた方のみご参加いただけます。

 クリエイティブを体感できるコンテンツが盛りだくさんな東京クリエイティブサロン。サスティナブルな取り組みも多くコンテンツに組み込まれていましたが、堅苦しくならず、純粋にファッションなどのクリエイティブを楽しみながら環境にやさしい取り組みにも触れられるのが魅力的です。

 また、ビジネス街のイメージが強い丸の内ですが、子供連れ向けの企画も行われていて、ファミリー層にも優しいのが印象的でした。「NEATONITO」の展示も子供たちでも分かりやすく学べるような内容で、家族みんなで訪れて楽しめるイベントとなっています。開催は3月23日までです!

東京クリエイティブサロン丸の内
開催日時:2025年3月13日(木)~3月23日(日)
会場:丸ビル1Fマルキューブ、新丸ビル3Fアトリウム、丸の内エリア参加店舗 他


文 / オシミリン(LoveWalker編集部)

大阪生まれ。
趣味は読書と写真を撮ること、おいしいものを食べておいしいお酒を飲むこと。