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炭素回収技術研究機構株式会社の「ひやっしー」

家に置ける、空気中の二酸化炭素を回収する装置がおもしろい

2025年03月06日 12時00分更新

文● ASCII

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CO2を価値に変える小型DAC「ひやっしー」

JID 2025 by ASCII STARTUPより
炭素回収技術研究機構株式会社のブースを紹介

 ASCII STARTUPが主催する展示・ビジネスカンファレンスイベント「JID 2025 by ASCII STARTUP」の企業ブースより、炭素回収技術研究機構株式会社のブースを紹介する。

 DAC(Direct Air Capture)という言葉をご存知だろうか。二酸化炭素を空気(以降、CO2)から分離させ、回収する技術や装置を指す言葉だ。

 CO2が「削減するべき温室効果ガスのひとつ」であることは、よく知られていると思うが、そのCO2を直接大気から回収してしまおうという発想である。

 企業が自社の生産活動などで排出するCO2をオフセット(相殺)するために、DACによって同量のCO2を回収することで、カーボンフットプリントを実質ゼロにするといった用途で活用されている。

内部構造はシンプルで、ユーザー側のメンテナンスは基本的には補水のみ

 ……と書くと「ああ、企業で使うものだよね」と考える人が多いと思う。実際、現時点ではその通りだ。しかし、炭素回収技術研究機構株式会社はその常識を破った! 同社が販売している「ひやっしー」は、一般家庭やオフィス向けのDACなのだ。

 スーツケース大の本体にDACモジュールを搭載し、ユーザー側で必要なメンテナンスは、基本的に水を補充するだけ。年間契約方式で、内部のフィルターは交換時期になると自動的に郵送される。本体上部のディスプレーには顔のアニメーションを表示しており、表情でCO2の回収状況がわかる仕様だ。

 カーボンフットプリントの削減に取り組む企業のオフィスや、個人の住宅でも導入事例が増えてきているという。

 一家に一台、家庭向けDAC。いかがだろう?

 

「JID 2025 by ASCII STARTUP」開催概要

  【開催日】2025年2月28日(金)10:00~18:00
  【会 場】ベルサール汐留
  【主 催】ASCII STARTUP
  【共同開催】XTC JAPAN 2025(XTC JAPAN)
  【同時開催】IPナレッジカンファレンス for Startup 2025(特許庁)
          PLATEAU STARTUP Pitch 03(国土交通省)
  【公式サイト】https://jid-ascii.com/

 

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