なんと20代は55%が“スマホ首”、70%が“猫背”で60代よりも悪い結果
現代人の「姿勢の悪さ」をAIが警告 若い人こそ危ない“ずっこけ座り”とは?
2025年03月05日 17時15分更新
Sapeetは、2025年2月21日、同社が提供する「カルティ シセイカルテ」の姿勢データ、2400名ぶんをAI分析した結果を公表した。10代未満から90代まで、年齢層ごとに姿勢の特徴を分析しており、「若い世代の姿勢が悪い」意外な実態も見えている。
O脚・X脚やスマホ首、猫背 年齢層で顕著な違い
調査では、性別や年齢によって姿勢に顕著な違いがみられたという。
例えば、脚の形状分析では、O脚傾向は男性で53.3%、女性で38.5%。一方で、X脚傾向は女性が15.2%、男性が8.7%という結果となった。
スマホ首と呼ばれる「ストレートネック」については、20代の55.5%が該当し、世代別では最も高い割合となった。さらに、30代でも44.5%と半数近い結果となり、若年層全体でストレートネック傾向が高いことが分かった。
猫背については、70代以上が84.0%と最も割合が高く、60代も69.9%と、加齢とともに上昇する傾向がみられた。ただし、20代は70.8%と、60代よりも悪い結果となっている。
姿勢悪化の大きな要因は“ずっこけ座り”
Sapeetでは今回の調査結果から、「現代のライフスタイルが姿勢に大きな影響を与えている」と指摘している。姿勢悪化の主な要因として、椅子に座る際に背中が丸まり、仙骨部分を支点にして体重をかける「仙骨座り」(別名「ずっこけ座り」)を挙げている。スマートフォンやパソコンを長時間使用する際、無意識にこの姿勢を取っている人が多いが、これは頭の前傾(=ストレートネック)や猫背の原因になるという。
仙骨座りは、骨盤を後傾させることで背中に過度の負担をかけるだけでなく、O脚やX脚の形成に影響を与える可能性もある。こうした姿勢の悪化は、身体のバランスを崩し、長期的には腰痛や肩こり、さらには呼吸機能の低下など、さまざまな健康問題を引き起こす懸念があると、Sapeetでは警告する。
こうした健康リスクを予防するには、日常生活の中で姿勢を意識し、正しい座り方を実践することが重要だ。特に20代・30代の働き盛り世代は、デジタル機器の使用も不可欠であり、健康的な生活基盤として「意識的な姿勢管理」を行うよう呼びかけている。












