「GALLERIA XA7R-R47TS」をチェック、GPUはGeForce RTX 4070 Ti SUPER
知ってた? ゲームはCPU性能も重要、今こそRyzen 7 9800X3D搭載BTOPCで存分に遊ぼう!
2025年02月19日 11時00分更新
フルHD超高fpsから4Kゲーミングまで幅広く狙える構成が魅力的
XA7R-R47TSが搭載するRyzen 7 9800X3Dは、AMDの最新Zen5アーキテクチャに3D-V Cache技術を組み合わせたゲーミング最強CPUだ。96MBの大容量L3キャッシュによってゲーム動作を高速化している。ゲームによって得手不得手はあるものの、大半のゲームでほかのCPUを大きく上回る高fpsを叩き出すことが可能なのも魅力となっている。
コア構成は8コア/16スレッドで最大ブーストクロックは5.2GHz。TDPは120Wと設定されている。3D-V Cacheは主にゲームでの効果が高いものの、その他の日常的な作業やクリエイティブ系の作業でも十分パワフルな動作が期待できるCPUだ。
GPUのRTX 4070 Ti SUPERは、「GeForce RTX 4070 Ti」の強化モデルで、CUDAコア数8448基、ビデオメモリー16GB GDDR6Xを搭載する。とくにビデオメモリーがRTX 4070 Tiの12GBから16GBに強化されている部分が大きな改良点で、4Kゲーミングの高負荷時に強くなったとされている。主戦場はWQHDゲーミングだが4Kゲーミングも十分狙える、それがRTX 4070 Ti SUPERだ。
なお、フルHDまで解像度を下げるとかなりの高fpsを叩き出すことが予想されるが、この時重要なのがCPUのゲーミング性能。その点でXA7R-R47TSが搭載するRyzen 7 9800X3Dはゲーミング最強格のCPUなので、RTX 4070 Ti SUPERを余すところなく使ってブン回してくれるはず。こういった部分がRyzen 7 9800X3Dとの組み合わせで大きく期待したい部分といえるだろう。
システムメモリーは標準構成で16GB(DDR5-4800 8GB×2)を搭載。この容量に関しては少し不足だと感じる人が多いかもしれない。
現在、大半のゲームがメモリー16GBでも問題なく動作するとはいえ、一部の高負荷なゲームでは容量不足が露呈することもある。またクリエイティブ用途も考えているのならば、32GB以上への容量増加は強くお勧めしたいオプションカスタマイズの1つに挙げられる。
ゲーム以外の用途でも高い性能を見せるXA7R-R47TS
ここからは基本的なベンチマークを用いて、XA7R-R47TSの基礎的なパフォーマンスをチェックしていこう。
まずは3DCGのレンダリングを通じてCPUのマルチスレッド/シングルスレッド性能を計測する定番の「CINEBENCH 2024」から。
結果はマルチスコアー1279pts、シングルスコアー131pts。CPUが8コア/16スレッド構成のためマルチスコアーはそれほどインパクトの強い数値ではないが、シングルの方は高スコアーを残した。インテルのCPUと比較するなら「Core i7-14700K」を大きく超えて「Core i9-14900K」に近いシングルスコアーを叩き出している。
また発熱の面でも優秀で、ベンチマーク中のCPU温度は最高でも68度に留まっていた(室温約19度)。簡易水冷CPUクーラーの冷却能力もさることながらC、PUの発熱自体の低さも伺える。Zen5アーキテクチャの素性のよさを垣間見れた恰好だ。
続いて、実アプリケーションに近い負荷でPC全体の性能を測る「PCMark 10」(Ver.2.2.2704)を計測した。
総合スコアーは10091で、その内訳はアプリ起動速度、ビデオ会議、Webブラウジングの性能を測る「Essentials」が11871。表計算や文書作成のオフィスソフト性能を測る「Productivity」が13107。写真編集や動画編集、3DCG製作などのクリエイティブ性能を測る「Digital Content Creation(DCC)」が17918を記録した。
Essentials、Productivity、DCCの各項目がスコアー10000を超えることはゲーミングパソコンとして珍しいことではないのだが、総合スコアーまで10000を超えるのはめったに見られない状況だ。こちらのベンチマークでもZen5アーキテクチャの優秀さを感じられる結果となり、XA7R-R47TSはゲーミング以外でもトップクラスの快適さを提供してくれるパソコンということが確認された。
次に、3Dグラフィックス性能を測るベンチマーク「3DMark」(Ver.2.31.8372)の計測結果がこちら。
フルHDベンチマークのFire Strikeがスコアー47427とかなり高スコアーを記録している。比較としてGPUに同じくRTX 4070 Ti SUPERを搭載しCPUが「Core i7-14700F」のゲーミングパソコンの場合、Fire Strikeスコアーは約43600だったので、CPUの違いだけで約8~9%ものスコアー差が出たことになる。フルHD解像度ではCPU性能の差が大きく表れるということを改めて確認できた格好だ。
その他の注目点では、WQHDでレイトレーシングを多用するSpeed Wayがスコアー6447(平均64fps)をマークしていることから、WQHDであればレイトレーシング付き最高画質設定でも快適なゲームプレイが可能であることを予感させる。
一方で重量級4KベンチマークのSteel Nomadはスコアー5640(平均56fps)とわずかに60fpsに届いてはいないが、DLSS(アップスケール)やDLSS FG(フレーム生成)を活用すれば十分挽回できる範囲とも言える。4Kゲーミングにも十分期待できる結果と見ていいだろう。
最後に、ストレージの転送速度を「CrysrtalDiskMark 8.0.4」で計測しよう。試用機にはPCI Express Gen4接続の1TB M.2 NVMe SSDが搭載されていた。
結果はシーケンシャルリード5877MB/s、シーケンシャルライト5007MB/s。PCI Express Gen4接続としてはミドルレンジの性能と考えていいだろう。十二分に高速でWindowsの起動やゲームのローディングでも不満を感じることはなかった。
容量も1TBで必要十分。もし容量不足に陥ったとしても、XA7R-R47TSには空きM.2ソケットがまだ2基残っているので、M.2 SSDの増設で問題なく対応できるはずだ。
早くもゲーミング最強CPUの片鱗を感じ、次回検証への期待が高まる
以上、まだいくつかの基本的なベンチマークを回した段階だが、XA7R-R47TSが搭載するRyzen 7 9800X3Dのパフォーマンスの高さを早くも垣間見れたように思う。またRTX 4070 Ti SUPERとの組み合わせも良さそうでバランスに優れたゲーミングパソコンだということが伺えた。
次回からは実際のゲームタイトルを用いてXA7R-R47TSのパフォーマンス検証を続けていくが、ゲーミング最強CPUの本領が発揮されることへの期待が早くも高まっている。ぜひ楽しみにしてお待ち頂きたい。
| 試用機の主なスペック | |
|---|---|
| モデル名 | GALLERIA XA7R-R47TS 9800X3D搭載 |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D、4.7GHz~最大5.2GHz(8コア/16スレッド) |
| CPUクーラー | ASETEK 624S-M2(水冷式) |
| グラフィックス | GeForce RTX 4070 Ti SUPER、GDDR6X 16GB |
| メモリー | 16GB(DDR5-4800 8GB×2) |
| ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD(Gen4) |
| 内蔵ドライブ | ー |
| チップセット | AMD B560 チップセット |
| インターフェース(前面) | USB 3.2 Gen1 Type-A×4、オーディオアウト、オーディオイン |
| インターフェース(背面) | SB 3.2 Gen1 Type-A×5、USB 2.0 Type-A×4、USB 3.2 Gen2 Type-C、1000BASE-T LANポート、HD Audioコネクタ、HDMI、DisplayPort×3 |
| 電源 | 50W 80PLUS GOLD |
| PCケース | ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック)Ver.2 |
| サイズ | およそ幅220×奥行440×高さ480mm |
| OS | Windows 11 Home(64bit) |
| 価格 | 41万4980円から |








