美しい白&銀カラーのGIGABYTE B860マザーボードは機能も性能も満足度大
ストレージパフォーマンスも不足なし
PCIe5.0×4 NVMe M.2 SSDのCrucial「T705」を組み合わせたので、そのパフォーマンスを「CrystalDiskMark 8.0.4」でチェックした。テストに使用したのは、容量2TBモデルだがOSやゲーム、各種アプリをセットアップしているため、406GB使用している状態で計測している。
スコアはCrucial「T705 2TB」モデルの公称値となるシーケンシャルリード1万4500MB/秒、同ライト1万2700MB/秒には届かなかったが、PCIe5.0×4 SSDらしく、1万MB/秒超えのパフォーマンスを発揮している。高速な分、高発熱なPCIe5.0×4 SSDだが、ベンチマーク中の温度は71度となっていた。バラックケース(低い室温)、空冷CPUクーラーといった環境なので、余裕がある温度とは言えないが、ケース内エアフローのある環境なら問題ないだろう。
続いて、リアインターフェースのUSB4ポートのパフォーマンスをUSB4対応ストレージで試してみた。テストにはUSB4/Thunderbolt 4対応エンクロージャーに、WesternDigital「WD Blue SN5000 4TB」を組み合わせている。
スコアはシーケンシャルリードが3700MB/秒、同ライトが3100MB/秒と外付けストレージ最速クラスの読み書き速度となった。USB4対応デバイスはまだまだ少ないが、このマザーならばUSB4のパフォーマンスを存分に発揮できる。
消費電力700Wのストレステストも問題なし
ここからは「B860 AORUS ELITE WIFI7 ICE」を使って組んだPCでストレステストを実行していこう。まずは、発売が間近に迫っている「モンスターハンターワイルズ」の公式ベンチマークだ。解像度を4K、画質プリセット:最高、レイトレーシング:オン、DLSS:バランス、フレーム生成:オンといった設定で、3時間ほどベンチマークをループ。「HWiNFO 64 Pro」で、電源回路(VRM MOS)の温度をチェックした。ベンチマーク中は、Pコアのクロックがおおむね5200MHzまで伸びていたが、CPU全体の使用率は30%程度とあって、システム全体の消費電力は380~410Wとなっていた。
3時間「モンスターハンターワイルズ」公式ベンチマークをループさせても、電源回路(VRM MOS)の温度は最高40度となっている。空冷CPUクーラー&バラックケースでのテスト結果なので、PCケースに収め水冷CPUクーラーを組み合わせた場合とは結果が異なってくるが、それでもまったく不安のない温度だ。
せっかくなので、ベンチマークスコアも確認しておこう。ベンチマークで表示される平均フレームレートは、4K解像度で狩猟を満喫できる100fps超えを記録していた。なお、8コア/16スレッドCPUのRyzen 7 9700XとGeForce RTX 4080で組んだ環境も平均フレームレートは100fps台だった。
最後に「OCCT」を使ってテストしてみた。テストはCPUとGPUがフルロードされ、「OCCT:Power」を実行した。
CPUとGPUに100%の負荷をかけ、システム全体の消費電力は690~700W台に達していた。「VRM MOS」の温度は、「モンスターハンターワイルズ」ベンチマークを1時間連続実行時よりも大きく上昇したが、それでも59度と不安を覚えることのない温度となっていた。
パーツ構成や、ケース内のエアフローなどで結果は異なってくるが、「B860 AORUS ELITE WIFI7 ICE」は、さまざまなパーツ構成のPCを不安なく組めるだろう。
デザイン、組みやすさ、安定性いずれも不足なし
GIGABYTE「ICE」シリーズならではのデザインに、ツールレスやデバッグ機能などの組みやすさ。そして消費電力が700Wに達していたストレステストを難なくクリアーした堅牢な電源回路、高い冷却性能を発揮するVRMヒートシンクと、「B860 AORUS ELITE WIFI7 ICE」は、文句なしにおすすめできる。









