速く走るの禁止なレースにスピーディー末岡が参戦!
今年こそは上位に食い込みたい
昨年「TMSC富士6時間耐久エコノミーラン」に久々エントリーをし、約6年ぶりの富士スピードウェイ走行となったASCII.jpのスピーディー末岡(速く走るの禁止! 富士の6時間耐久エコランに6年ぶりに出場も痛恨のペナルティー)。「今年もエントリーするから取材して!」と年明けにお仕事のオファーをもらいました。
昨年よりも気合が入っていそうな雰囲気だったので、期待をしながら取材のため2月1日の富士スピードウェイへと向かいました。独特なレースなので、今回のレポートを読んで「こんなレースもあるんだ」と知ってもらえれば幸いです。
当日の朝、スピーディー氏はなんだかうれしそうな様子。「なんと今回は7番グリッドが取れたよ!」と語っていました。このTMSCエコランの予選はクジ引きで決まります。昨年は45番グリッドと、かな~り後ろのグリッドだったので、これは期待が持てそうです。
それはスピーディー氏がジョイントした「ガーデンクリニックレーシングチーム」の皆さんも同じ。昨年よりも「これはイケるかも!?」という空気が漂っていました。
ちなみにガーデンクリニックレーシングチームは、美容整形の「ガーデンクリニック」の最高顧問医師、大庭英信氏がオーナーで、過去にインタープロトなどのレースに出ています。今回、大庭先生は残念ながら諸事情により参加できずでした。
エコノミーランってどんなレース?
当日の様子を紹介する前に、簡単に今回の大会に関して説明しましょう。ASCII.jp自動車部のスピーディー氏が参戦したレースの正式名称は「TMSC 富士6時間耐久エコノミーラン 2025」(以下、エコラン)。トヨタモータースポーツクラブ(TMSC)が主催しているレースで、エコランと名称にあるように使用可能なガソリン量が決まっていて、燃費走行が求められます。規定ガソリン以内で、どれだけ前のポジションで6時間後のチェッカーを受けられるかで順位が決定するのです。
「速く走ってはいけない」というのもこのレースの特徴で、1周は「3分10秒」以下で周回しなければならず、これより早いタイムで周回するとペナルティの対象です(3分9秒台だと60秒のピットストップのペナルティです)。また、8回以上のピットインも義務付けられています。そのほか、ラリーのように助手席にコドライバーの乗車が必須なのも独自のポイントでしょう。
通常のレースだと参戦に競技ライセンスが必要ですが、運転免許証があれば誰でも出場できるのも魅力(サーキットを走ったことがなくても可)。気軽にモータースポーツを楽しむことができるレースなのです。
今年は忘れなかったレーシンググローブ
そういえば昨年は「自宅でレーシンググローブが見つからなかった……」と言っていたスピーディー氏。急遽筆者のグローブを貸したのですが、今年は大丈夫か聞いてみたところ「大丈夫、持ってきてる!」とのこと。不安だったので、筆者は今年も念のためグローブを持って行ったのですが取り越し苦労のようでした。
というか、メモリアルなグローブなので、なくさないでくださいね! 今年は装備品の準備もバッチリでスピーディー氏のドライビングにも期待が持てます。
なお、エコランで必要となる装備品は長袖長ズボン、運転しやすいかかとをカバーするシューズ、指先の露出しないグローブ、フルフェイスまたは顔の出ているジェットヘルメットとなっていて、いずれも普通の衣料店やホームセンターなどで購入できるもの。このあたりも参加しやすい理由となっています。
序盤で痛恨のペナルティが!
グリッドで集合写真を撮影し、エースの土屋選手にスタートドライバーを託します。1周の最速タイムが定められているこのレースでは、順位を上げるチャンスは限られており、低速からスタートするオープニングラップもその数少ないチャンスのひとつです。そのため、どのチームもサーキット経験が豊富なドライバーがスタートを務めることが多いのです。グリーンシグナルでスタートし、順調に土屋選手は総合3位をキープして1回目のピットストップへ。
しかし、ここでアクシデントが! なんとドライバー交代後のピットレーン速度が速すぎたためペナルティを取られてしまいました。このレースではピットレーンは60km/h厳守。ペナルティはなんと60秒のストップと非常に重いもの。これは手痛い! しかし、まだレース序盤ということもありスピーディー氏をはじめ「まだまだ大丈夫!」とチームの士気は高い模様。ここからの巻き返しに期待です。
























