絶対行きたい! この街のあの名所 第137回

樹氷シーズンも残りわずか! 今冬は温泉も魅力の山形市「蔵王温泉スキー場」でスキー三昧!

文●越智龍二 イラスト●サタケシュンスケ

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 雪原を埋め尽くす氷の芸術、蔵王の樹氷を見るために、世界中から多くの人が訪れる山形県山形市。別名“スノーモンスター”とも呼ばれる大きな樹氷がつくり上げる美しい雪景色が見られるのは、例年2月末ごろまでです。その蔵王には、1900年の歴史があり、毎分5700Lが湧出する豊富な湯量と日本屈指の強酸性の泉質で知られる蔵王温泉も存在。

 肌がすべすべになるとされる美肌の湯は、趣ある温泉街の宿でじっくり堪能できるほか、中心部に点在している上湯、下湯、川原湯という3つの共同浴場や日帰り湯、足湯などで手軽に楽しめ、樹氷鑑賞とセットで堪能するのもおすすめです。温泉街の隣には、今回紹介する東北最大級のスノーリゾート「蔵王温泉スキー場」もあり、まさに冬にこそ訪れたい街だと言えます。

1日じゃ足りない!? 温泉街に泊まって楽しみ尽くしたい巨大リゾート

 幻想的な樹氷を眺めながら雪上を滑るという、一生ものの体験ができる「蔵王温泉スキー場」。東京ドーム約65個分、東京都の約1/7にもなる305haもの広大な総面積のなかに、14ゲレンデ12コースがある巨大なスノーリゾートです。共通リフト券で全山を移動できる標高差約900mの場内には、シーズンを通して好コンディションでスキーを楽しめる北向き斜面の中央ゲレンデ、ロマンチックなナイター滑走ができる上の台ゲレンデ、眺望抜群の黒姫ゲレンデなどが点在。最長滑走距離10kmのロングコースや樹氷原を滑走するザンゲ坂・樹氷原コース(写真上)、最高斜度38度の急斜面・横倉のカベなどが有名ですが、コース全体の約8割が初級・中級コースとなっているので、レベルを問わず誰でも楽しめるのも魅力です。子どもや家族連れには雪遊びができるキッズスペースや充実したレッスン・スクールがあるほか、スキーを滑らない人でも絶景の樹氷原の上をロープウェイで進む感動体験や、蔵王が発祥(諸説あり)とされるジンギスカン(写真中)などの名物グルメを満喫したりと、楽しみ方はいろいろ。ゲレンデの中には雪がなくなり次第終了となる場所もありますが、かまくらの無料休憩所(写真下)があり、2月下旬にはスノーパークもオープンする中央ゲレンデなどは5月6日(火・祝)まで営業予定なので、春スキーにもおすすめです。

蔵王温泉スキー場
DATA
住所:山形県山形市蔵王温泉土合709-1
電話:023-694-9617
https://zaomountainresort.com/


 蔵王温泉では、「蔵王樹氷まつり2025」を2月24日(月・祝)まで開催中。2月21日(金)~23日(日・祝)には今シーズン最後の樹氷ライトアップが行われます。白銀に輝く日中とは異なり、スノーモンスターが色鮮やかな光に照らされる神秘的な空間は感動必至!

※スキー場の営業は、天候や積雪状況によって変更になる場合があります。事前にご確認の上おでかけください。

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