QNAPのNAS「TBS-h574TX-i5-16G」をレビュー
35万円超NAS、Thunberbolt 4&10GbEでPCとつないだら神速すぎ! 18.2GBを7秒でコピー
2025年02月05日 10時00分更新
従来のHDD対応NASと速度を比較
ここからはベンチマークです。今回は比較用に従来のHDD対応NASの代表として、QNAPの2.5GbE対応機「TS-216G」(実売価格3万8600円前後)を用意。HDDはウエスタンデジタルの「WD Red Plus」の2TBモデル(WD20EFPX)を2基入れております。
なお、今回は最高速度を計測するため、いずれもストレージプールはRAID 0で構築しました。まずは定番のストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark 8.0.4」で、PCにNASをダイレクトに接続した場合の結果からご紹介します。
ご覧の通り、TBS-h574TXは10GbE接続は順次読み出し・書き込み速度が1100MB/s台と、理論値(1250MB/s)にだいぶ迫るほど高速でした。そして、Thunderbolt 4接続になると、さらに引き上がりました。
理由は謎ですが(おそらくIP接続が関係してそうですが)、順次書き込み速度は理論値の2500MB/sを超えており、従来のNASでは考えられないほど高速になりました。
2.5GbE接続時のTS-216Gと比べると、10GbE接続時は順次読み出し・書き込み速度で5倍・4倍以上。Thunderbolt 4接続時なら各8倍・10倍以上も速い計算になります。おそるべし、10GbE&Thunderbolt 4対応のオールフラッシュNAS……。
とはいえ、これはあくまでベンチマークソフトを使ったシミュレーション上の速度。今度は約18.2GBぶんの実際のファイルをコピーする時間で比べてみましょう。
PCからNAS、NASからPCにコピーした時間は同じ傾向で、やはり10GbEとThunderbolt 4接続時がとんでもない速さでした。最速の7秒は、速度に換算すると2.6GB/sと圧倒的で、1GbE接続時のTS-216Gの25倍以上の速さになります。
ちなみに、構成の合計価格はTBS-h574TX-I5-16G(35万6500円前後)+WDS200T1R0C×5(16万6000円前後)で52万2500円前後。TS-216G(3万8600円前後)+WD20EFPX×2(2万7200円前後)が6万5800円前後なので、約8分の1になります。
どちらのコスパを評価するかは、使用者のニーズによるところが大きいと思いますが、みなさんはいかがでしょう? もちろん、ストレージによってもコスパは変わります。自分の環境に合わせていろいろと考えるのもNASの醍醐味でしょう。


















