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世界最大テックイベント「CES 2025」現地レポート 第35回

本物の映像かディープフェイクなのかを瞬時に見分ける技術

AIが作った偽の動画は、もう誰も騙せなくなる

2025年01月14日 08時00分更新

文● せきゅラボ

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──私たちは、個人を標的にした高度なサイバー攻撃から、どのようにして身を守るべきでしょうか。

スティーブ・グロブマン氏「どのようなサイバー詐欺の事例があるのかを知り、理解し、受け取った情報が本物なのか、偽物なのかを見分けようとすることです。今回発表したマカフィー詐欺検知のようなツールを使うことも、その大きな助けになるはずです」

──日本のIT情報メディア「ASCII」の読者に、メッセージをください。

スティーブ・グロブマン氏「スカムを理解し、利用できる限りの最も最適な技術を使うことは、身を守ることにつながります。スカムからあなた自身を守ってください」

同社は現在、SNSのフィードに流れてくる画像が生成された画像なのか、カメラで撮影された本物の写真なのかを見分ける技術を開発中だ

 また同社は、現在SNSのフィードに流れてくる画像を瞬時に分析し、“本物の”写真なのか、生成された“偽物”なのかを見分ける技術も開発中だと明かしてくれた。

 ディープフェイクの技術が広まったとき、インターネット上では「もはや、動画は証拠になり得ない時代が来るかもしれない」という意見も多く見られた。だが、こうした対抗策が広く普及すれば、偽の情報は、確率と根拠を持って否定できるようになる。

 サイバー犯罪を許さない同社の姿勢が生み出した、頼もしい新ツールは、2025年の春頃にリリース予定。マカフィーのユーザーなら、追加料金なしで利用可能になるそうだ。

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