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世界最大テックイベント「CES 2025」現地レポート 第32回

会場で目立っていたスタートアップ企業の技術を紹介

脳のマッサージ機や針なし注射、CESで見つけた“これから来る”技術まとめ

2025年01月10日 21時50分更新

文● 貝塚/ASCII

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これから来る技術を知れる「Eureka Park」を訪れた

 ラスベガスで開催中のテックイベントCES 2025は、街を丸ごと使用した大規模なイベントであり、会場もラスベガスの街中に分散している。

 そのうち、The Venetian Expoという展示会場で開かれているのが「Eureka Park」と名付けられたエリア。主に世界のスタートアップ企業が集い、新規性の高い技術や企業の特色などをイベント参加者に伝え、新たな取引や、出資者とのマッチング、協業の可能性を探る意味合いを持った場所だ。

 すなわち、まだメジャーとは言えないものの、将来的に大きな支持を受け、誰もが知る存在へと発展する可能性を持った企業も集まりやすいエリアであると言える。

 本記事では、そんなEureka Parkから国内外の新規技術やプロダクトをピックアップして紹介。

身だしなみの時間が、健康管理の一環に

 冒頭の写真は、台湾FaceHeartによる世界初をうたうAI内蔵ミラー「FaceHeart CardioMirror」だ。

 同社はAIを用いた映像認識や、それを応用した製品を開発する企業。FaceHeart CardioMirrorは一見すると照明付きの鏡なのだが、内蔵したカメラやセンサーで鏡に映った人物の健康状態を測定する機能を持つ。

 具体的には、心拍数、血中酸素飽和度、血圧、鏡に映った時点での健康状態の良し悪しなどを表示してくれ、また、記録してくれる。使い方も、鏡の前に座るだけとかんたん。デモでは、分析も数十秒で済んでいた。

 こうした技術が広まれば、身だしなみを整える時間が、定量的なデータを取得し、長期的な健康管理に役立てる時間としての意味合いを帯びてきそうだ。

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