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PCパーツで1年を振り返る

2024年の自作PCトレンドはコレ! CPUの注目はCore Ultra 200S&Ryzen 9000

2024年12月28日 11時00分更新

文● 松野将太/ASCII編集部 ベンチマーク● 加藤勝明

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【AMD CPU】
省電力&ゲーム特化の2本柱で攻勢Ryzen 9000シリーズ

 Core Ultra 200Sシリーズに先んじて発表されていたAMDのRyzen 9000だが、ゲーム用途で人気の3D V-Cache搭載モデルも追加でリリースされるなど、話題は尽きない。

 それ以前のモデルと比較しての注目点としては2つある。

ポイント1「アーキテクチャ変更」
「Zen 5」を採用

 新アーキテクチャー「Zen 5」では、CPU内の命令実行に関わる細かいスペックが全体に強化されている。L1データキャッシュの増量に目がいくが、それだけではないのだ。

ポイント2「高ワットパフォーマンス」
多くのモデルのTDPが低下

 最上位のRyzen 9 9950Xを除く3モデルのTDPが、前シリーズを大きく下回った。アーキテクチャー更新により性能自体は向上しており、空冷クーラーでも扱いやすい。

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待望のゲーム特化CPU「Ryzen 7 9800X3D」登場!

 AMDは11月7日に、ゲーミング向けCPU「Ryzen 79800X3D」の発売をグローバルで解禁した。

 前世代からの大きな変化は、Zen 5アーキテクチャーと第2世代3D V︱Cacheを採用している点。それ以外のコア数やキャッシュなど、前世代の7800X3Dに非常に似通っている。

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 まず外観上は大きな変化はない。下写真はRyzen 7 9800X3D(左)と7800X3D(右)の比較。基板表面のキャパシターの配置が9800X3DはRyzen 9000シリーズ仕様に変化。

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 また、第2世代3D V-Cacheでクロック数が増加した。設計が3D V-Cache層とCCDを入れ替えるように変更。CCDと3D V-Cache層が同じ寸法に変化し、高さ合わせ用のシリコンも不要になった。第2世代の3D V-Cacheは、熱抵抗が最大46%も改善されているそうだ。

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Ryzen 7 9800X3Dの詳しいベンチマーク結果は↓の記事で!

「性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍!」

マザーボードは前のチップセットも使える!

 Ryzen 9000シリーズの登場に合わせて新チップセット「X870」および「X870E」が発表されてはいるのだが、ソケット自体には変更がないので、従来の600シリーズマザーでもBIOSのアップデートにより新CPUを利用できる。過去の資産の流用という意味では、AMDに軍配が上がるだろう。USB4への対応など、新要素に魅力を感じるなら新マザーもおすすめだ。

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 次回は、グラフィックボード、メモリー、PCケースなどの2024年のトレンドを紹介。また、ライト/ミドルユーザー向けの自作レシピも掲載する。

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