ボルトやナットを回すのに使う、レンチやスパナ。使う頻度が少ないとサイズを揃えるのが大変で、モンキーレンチに頼ってしまいがちです。
ただ、モンキーレンチのあごの部分は可変ということもあって、多少遊びがある点に注意。挟み方が甘いとすっぽ抜けてしまい、ボルトやナットの角を痛めてしまうことがあります。
これに対し、口径部の二面幅が固定サイズのスパナは汎用性こそ劣るものの、遊びがないためすっぽ抜ける可能性は激減。より安全に回せるのがメリットです。とはいえ、2面で挟む形状ですから2点でしか支えられず、力をかける用途には向いていません。早回ししたい場合に使うのがいいでしょう。
では、力をかける用途に向いているのは何かというと、めがねレンチです。スパナのように口径部がコの字ではなく、円形となっているため、ボルトやナットを6点で支えて回せるのがメリット。つまり、角を痛めにくく、強く回しやすいわけです。
このスパナとめがねレンチ、両方を備えた工具が、「コンビネーションスパナ」です。
●重いはずのコンビネーションスパナが……軽い!?
早回しも、力をかけて回すこともできるという点で、コンビネーションスパナは優れています。しかし、強度が必要となるため、ボディまですべて金属製。一般的な製品はかなり重量があり、複数サイズをまとめたセットとなると、持ち運ぶのにも苦労してしまいます。
とくに高所作業では、梯子や脚立の上り下りがあり、重量のある工具は地味につらいところ。少しでも軽いコンビネーションスパナがあればいいのに……なんて思ったことはないでしょうか。
そんな人にうってつけの工具が、今回紹介する旭金属工業の「LIGHTOOL(ライツール) コンビネーションスパナ」(実売価格 861円〜)です。
このコンビネーションスパナをお借りしたので、どんな製品なのかチェックしてみました。