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至高の一杯を支える、フランス料理で鍛えた技とセンス! 実力店「ライム軒」で元フレンチシェフによる滋味深い和ダシ醤油ラーメン

2024年12月03日 12時00分更新

文● 山西涼子(大空出版) 撮影●平岡あゆみ

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 静岡県の話題店が「ラーメンWalker静岡2025」(発売中)読者のために、「ラーメンWalkerスペシャル限定麺」を考案。1か月に1店、「地元愛」をテーマに各店主が工夫を凝らした一杯を披露してくれる。

 トップバッターを飾るのは、静岡市で行列のできる人気店「ライム軒」。2024年12月8日(日)の1日間限定で静岡の恵みが香る逸品を提供する。

1日限定&20杯だけの贅沢!幻のカツオ節が華やかに香る「手火山焙乾法花かつおと煮干の静岡らー麺」

「手火山焙乾法花かつおと煮干の静岡らー麺」(1100円)

 駿河湾に抱かれた日本屈指の食材の宝庫である静岡。「しずまえ(静岡市の海沿いの地域)で獲れた鮮魚、オクシズ(奥静岡エリアの総称。静岡市の中山間地)で獲れた野菜など、店がある静岡エリアは本当においしい食材に恵まれているのがありがたいと思います」と話すのは、ライム軒 店主の風間雄志さん。「中でも、海産物を中心に旨味たっぷりの素材は、やっぱり静岡産がいい。本当にいいダシが出る食材には事欠かないんです」と、旨味をジワッと感じられるラーメンを作ってくれた。

 風間さんがメニューの研究をしながらいろいろな食材を試食する中で出合ったのは、「手火山焙乾法花かつお」という香り高いカツオ節。希少なカツオ節で、約1か月もの期間、職人が火の具合を確認しながらじっくりと燻して作られる。これは「手火山式焙乾製法」という江戸時代から続くつくり方だが、手間暇が掛かるため、必然的に供給量は限られる。芳醇な香りと濃厚な味に仕上がったカツオ節を極薄に削った逸品は、第57回農林水産祭 天皇杯、第14回静岡県水産加工品総合品評会静岡県知事賞をはじめ輝かしい受賞歴を持つほか、料理人にもファンが多い。

 さらに限定麺の旨味に厚みを演出するため、カツオ節と共に煮干しもダシに採用。仕上げの鶏油には駿河湾南部・由比産の桜エビで香りづけをし、香ばしく揚がった桜エビは細かくしてトッピングに。最後に「手火山焙乾法花かつお」をたっぷりと乗せれば、究極の一杯「手火山焙乾法花かつおと煮干の静岡らー麺」の完成だ。

「手火山焙乾法花かつお」をはじめ、煮干しと桜エビという地元素材で旨味に厚みを演出

 風間さんは、元フレンチのシェフ。丁寧に時間をかけて炊くスープには、フランス料理のコンソメの技法が駆使されている。仕上がったスープは美しく透き通っており、あっさりながらコクと深みがある洗練された味わいだ。今回ラーメンWalkerグランプリ静岡で銅賞に輝いたライム軒だが、この奥深いスープが何ともクセになる味で、完食後に「また食べたい」と思わせる魅力がある。オープン当初は口コミで広がり、すっかり人気店となっている今でもファンは増え続ける。

 限定麺のスープは、キレのある醤油ベースの味に、静岡県産素材の旨味を閉じ込めた。カツオ節のいい香りが食欲をそそる一杯で、滋味深い和ダシがじんわりと口の中に広がる。トッピングのカツオ節、海苔、揚げて細かく砕いた桜エビが絶妙なアクセントとなっており、上品な和風テイストが何とも優しい。

「静岡には駿河湾があり、海産物を中心に旨味のある食材が豊富なのがいいところ。それを生かしたラーメンを作りました」と風間さん

 ライム軒は風間さんがフレンチシェフから転身し、「麺屋武蔵」での修業を経て2018年に創業した店。インパクトがありながら親しみやすい店名の“ライム”は、ラーメンの“ラ”とフランスの“仏”を組み合わせたもの。同時にライムにはこだわりを持ち、店名のロゴにもライムのシルエットが描かれる。また、店の内観外観にも、ライムの皮をイメージした美しいグリーンが採用されている。

 らー麺とつけ麺の二枚看板で、ホロホロの角煮もファンの心をつかんでいる。つけ麺は、味変アイテムに備えられた柑橘系の爽やかさがあるライム酢を使うのがおすすめ。モチモチした食感の麺は、大盛240gまでは無料となっている。

 今回の限定麺「手火山焙乾法花かつおと煮干の静岡らー麺」は、おいしい一杯を求め常に研究を続ける風間さんの静岡愛が生み出した、極上のラーメン。魚介系の旨味が醸し出す和の要素とコンソメ風スープの洋の要素をどちらもしっかり感じられる、唯一無二の味わいだ。12月8日の1日限定、20杯のみの贅沢を、ぜひ味わってほしい。

白と緑が映え、ビストロのような雰囲気。テーブル席も多く、ゆったりしている

JR静岡駅の南、SBS通りを少し南進した住宅街に位置する。客足が絶えない人気店

「ラーメンWalker静岡2025」の購入・詳細はこちら

 今回の限定麺は、2024年11月26日に発売した「ラーメンWalker静岡2025」(発売中)の購入読者だけが楽しめる「スペシャル限定麺」企画の一杯。静岡県のラーメン界で名を馳せる名店&人気店の店主が、今回のテーマ“地元愛”満点の一杯を考案。2025年5月までの6か月間に計6回開催する。「ライム軒」の提供は12月8日(日)の1日限定。

 普段は楽しむことのできない限定麺を味わうためには、「ラーメンWalker静岡2025」、もしくは掲載されている「スペシャル限定麺パス」が必須。忘れずに持参しよう!

【実施日】2024年12月8日(日)。20杯限定

【ライム軒】

住所:静岡県静岡市駿河区中田本町62-6

電話:054-287-3311

時間:11時30分~14時30分、18時~20時30分

休み:火曜

席数:23席(カウンター8、テーブル15)

駐車場:6台(無料)

交通アクセス:JR静岡駅より車で約5分

※最新情報は公式Instagram、電話でご確認ください

※限定麺を食べるには必ず「ラーメンWalker静岡2025」、もしくは雑誌に掲載されている「スペシャル限定麺パス」が必要です。食券購入時または注文時に店舗スタッフに提示してください(1人1冊、電子版不可)

【ラーメンWalker静岡2025/スペシャル限定麺スケジュール】

◉「ライム軒」/2024年12月8日(日)

◉「menya 787」/2025年1月7日(火)〜31日(金)予定

◉「麺屋 ARIGA」/2月1日(土)~28日(金)予定

◉「らぁ麺 めん奏心」/3月予定

◉「Noodle Dishes 粋蓮華」/4月1日(火)〜30日(水)予定

◉「麺屋さすけ本店」/5月3日(祝)、10日(土)、17日(土)、24日(土)、31日(土)予定

■「ラーメンWalker静岡2025」の購入・詳細はこちら

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

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