Silent-Master NEO Z890をレビュー
「本当に電源入ってるの?」265K&RTX 4070 SUPERでもめっちゃ静かなゲーミングPC、黒神話:悟空も4Kで◎
2024年12月01日 10時00分更新
FF14も黒神話もDLSSで快適4Kプレイ!
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下、FF14ベンチマーク)も試してみた。登場は古いが、今もアップデートが続く大人気MMORPGの最新ベンチマークソフトだ。比較的軽量なため、画質は「最高品質」で固定。解像度設定はフルHD(1920×1080)、WQHD(2560×1440)、4K(3840×2160)の3パターンで計測した。
フルHDはもちろん、WQHDでもかなり余裕があり、どちらも最高評価の「非常に快適」をマーク。最低フレームレートは70fpsを超えており、何の不満もなくプレイできるだけの実力がある。ただし、さすがに4Kとなると評価は「快適」にまで下がった。
レポート出力機能で詳細を見ると、平均フレームレートこそ約71.5fpsだが、最低フレームレートは43fpsに。プレイへの支障はほぼないとはいえ、シーンによってはカクつくのでは? と心配する人もいるだろう。
そこで、DLSSを試してみよう。DLSSはGeForce RTXシリーズのアップスケーリング機能だ。低解像度で描画を計算し、AIで高解像度処理して表示する。そのため、画質をあまり落とさずにフレームレートの向上が期待できる。
まずはDLSSを有効にしただけの状態で試したところ、スコアーが10112から10946にアップ。評価は「快適」のままだが、レポート出力機能で詳細を見ると最低フレームレートが43fpsから50fpsに上がっていた。なお、デフォルト設定だと60fpsを切る時だけDLSSが有効になる。そこで、「適用するプレームレートのしきい値」の設定を「常に適用」に変更し、もう一度試してみた。
スコアーは18564と大幅に上昇。最低フレームレートも74fpsにまで上昇し、見事「非常に快適」評価になった。4Kで快適に遊びたい、というのであれば、DLSSを常に適用したほうがよさそうだ。
「黒神話:悟空 ベンチマークツール」も試してみよう。美しい画面と適度な難易度で人気のアクションRPG、「黒神話:悟空」の公式ベンチマークソフトで、PCの性能から自動で画質設定を行ってくれる「推奨画質を適用」という機能がある。試用機の画質は「超高」、フルレイトレーシングレベルは「中」、DLSSのサンプリング解像度は「50」という設定になっていた。なお、解像度は4Kとしている。
平均フレームレートは72fps、95パーセンタイルでも65fps。DLSSを使用しているとはいえ、4K解像度で十分遊べるレベルだ。
まとめ:静音性ゲーミングPCでノンストレスなパソコンライフへ
いくら静かでも性能が大きく落ちてしまうのであれば意味がない。その点、Silent-Master NEO Z890ならしっかりしたゲーミング性能を発揮しながら、それでいて驚くほど静かに運用できる。深夜のゲームで騒音が心配な人なら、かなり満足のいく1台と言えるだろう。
もちろん、ゲームをしない人にとっても、静音PCは魅力的かもしれない。あらゆる作業に集中して臨めるはずだ。コスパ至上主義に陥りがちなBTOパソコン選びだが、ストレスなく長く愛用できるモデルを探しているなら、静音モデルに目を向けてはいかがだろう。
ちなみに、サイコムは2025年1月20日まで「サイコム 冬の特大キャンペーン2024」を開催中だ。Silent-Master NEO Z890なら標準構成でも今回の試用機構成でも、合計1万9920円引きとなる。気になった方はぜひこの機会に購入を検討してほしい。
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