グーグルは11月20日、Androidデバイスの機種変更時にアプリの再ログインが不要となる「認証情報を復元」機能を開発者向けに導入すると発表した。
面倒なアプリの再ログインが不要に
現行のAndroidデバイスでは、機種変更などで端末を変更する際、新しい端末へのデータ移行後、各アプリに再度ログインする必要がある。こうした手間を避ける仕組みが、「Credential Manager API」に搭載された「認証情報を復元」という機能だ。
具体的には、まず古い端末上でアプリごとにログインの資格情報を記録した「復元キー」を作成して、新しい端末へ転送。データ移行が完了すると、新しい端末が復元キーを読み取り、アプリを自動でログインさせるという形をとる。復元キーの作成や読み取りはアプリ側で処理するため、ユーザーが特別な対応をする必要はない。
対応機種は「Android 9」以降と、「Google Play 開発者サービス(GMS)Core(バージョン 242200000以降)」を搭載するデバイス。
なお、本機能は開発者がアプリに組み込むことで有効化されるため、直ちにすべてのアプリで再ログインから解放される訳ではない点は注意したい。