Dynabookは11月21日、新製品説明会を開催。法人向けノートPC「dynabook X74(CHANGER)」(以下:X74)を発表した。
X74は14型ディスプレー搭載の法人向けプレミアムモバイルノートPC。同社の調査によると、法人向けモデルについても14型が増えてきているという。
理由としては、ワークスタイルの変容でリモートワークが主流となり、大画面のモバイルPCが選ばれ始めていることなどが背景となっているそうだ。
そこで同社では14型ディスプレー搭載のラインアップを拡充。同社の14型法人向けラインアップとしてはすでに「MJ64」、「RJ84」も展開されているが、14型ラインアップをさらに拡充する狙いで新筐体となるX74を投入した。
X74の主なスペックは14型WUXGA(1920×1200)ノングレア液晶を搭載。縦表示が広い16:10液晶となっているほかディスプレーも180度開く機構を採用している。
CPUには第13世代インテルCore、メモリーは16GB/32GB、ストレージが256GB/512GB/1TB SSDから選択可能。
本製品は特徴として、セルフ交換バッテリーに対応。それにより、大きなダウンタイム削減効果を見込めるという。
劣化・消耗したバッテリーを使い続ける必要がないため、パフォーマンス向上効果も見込めるとする。
また同社では、バッテリー脱却を簡単にするノウハウも構築。ユーザーが簡単に交換できるにもかかわらず、落下などの衝撃でバッテリーが外れにくく、壊れにくい設計になっているため安心してつかえるとしている。
セルフ交換バッテリーの筐体を採用しながらも重さは約1.1kg(目標値)、薄さ19.9mmのマグネシウムボディーを採用しており、薄型軽量を実現。効率よくノートPCの冷却、放熱などができる「エンパワーテクノロジー」にも対応する。
なお、バッテリー自体は動画再生時で約8時間、アイドル時で約15時間の長時間駆動を実現。30分で約40%充電ができる急速充電や、バッテリー劣化を防ぐバッテリーマネジメントテクノロジーなども採用している。
ハイブリットワークも増える中、AI搭載のノイズキャンセラーやカメラエフェクター、ワンタッチマイクミュートなどオンラインコミュニケーションでも快適につかえる機能を備えるほか、電源ボタン一体型指紋センサーやシャッター付きウェブカメラも備えている(顔認証モデルも選択可能)。
インターフェースにはThunderbolt 4(USB 4 Type-C)×2、USB 3.2(Gen1)Type-A×2、HDMI×1、microSDカードスロットなどを備える。2025年5月にはLTE対応ワイヤレスWAN(nanoSIMカード/eSIM)に対応したモデルも発売予定。
製品サイズは幅312.4×奥行222.5×高さ19.9mmで重さが1.1㎏(目標値)。価格はオープンプライスとなる。
お詫びと訂正:メーカーよりX74の製品サイズ(奥行)に誤りがあったと連絡があったため、該当箇所を修正いたしました(2024年11月28日)
個人向けPCやクロームブックも展示
新製品説明会では、法人向けX74のほか、事前に発表済みの個人向けノートPC「dynabook X8/Y」「dynabook X6/Y」、「dynabook G8/Y」「dynabook G6/Y」、スタンダードモバイルノートPC「dynabook GS5/Y」も展示。
dynabook X8・X6シリーズは、X74シリーズ同様にセルフ交換バッテリーを採用。主なスペックとしてCPUに第13世代インテルCoreプロセッサー、16GBメモリー、512GB SSDの構成だ。
いずれのモデルも重さは1kgを切っているため、軽く、打鍵感もよい仕上がりだと感じた。dynabook X8・X6シリーズ、G8・G6シリーズについてはこちらの記事も参照してほしい。
さらに会場では、発表済みの法人向けChromeOS搭載10.1型2in1デタッチャブルノートPC「C70」も展示されていた。
C70は、文部科学省が推進するGIGAスクール構想学習者用の製品として発表され、コンセプトとしては「子どもにとっての、丈夫さと使いやすさを追求した2in1デタッチャブルノートPC」となっている。
担当者によるとGIGAスクール第1期では、落下による筐体の破損が一番の課題だったとする。C70ではそのフィードバックを受け、落下などの衝撃に対する堅牢性を向上+すべりにくい仕様になっているという。
C70の詳細についてもアスキーのこちらの記事で取り上げているので興味のある人は確認してみてほしい。