食サプライチェーンへの参画は
将来、金融機関の大切な役割に
会場内を見学していると、ブースにMUFGの担当者がおり、直接話を聞くことができた。
──なぜ、金融機関が食のイベントに協賛を?
MUFG担当者「皆さん、そう言われるんですよ」
──しかも、グループをまたいだ2社がプラチナパートナーになって、新たにMOU締結も発表しました。珍しいですよね?
MUFG担当者「通常は、同じグループ内で協賛する方が多いですね。三菱UFJ銀行と、三菱地所のように。タブーということはないのですが。今回は、純粋に2社の目指す方向が合致して、このような形で2社が並んでのPlatinum Partnersになりましたし、今後の連携強化のためのMOUも締結しました」
──金融機関としては初めての協賛だとうかがいましたが。
MUFG担当者「銀行の業務といえば、融資をはじめとした金銭的な事業のサポートが思い浮かびますよね。なぜ、MUFGが食の分野に参画しようとしているかというと、将来を考えたときに、いまから世界的な課題として顕在してくる食の分野に入っておくべきだと考えたからなんですよ」
──将来といいますと。
MUFG担当者「食というのは、人の生活に欠かせないもので、巨大な市場規模をもち、そのサプライチェーンも多岐に渡っています。ただ、今は気候変動や各国の人口問題などの影響で、世界的な食料不足や生産者不足、自給率低下など将来的に解決するべき課題も色々生まれてきていますね」
──そうですね。
MUFG担当者「このイベントには、食にまつわる社会解決の課題を目指す企業も数多く集まっています。そうした場所にいまの時点から参画しておくことで、将来的には食の課題解決のための新しい食のエコシステム構築のプレイヤーとして、MUFGが機能するようになり、日本の産業創造と成長につながると考えています。それが、大企業からスタートアップに至るまであらゆる接点をもつ金融機関としての大切な役割のひとつになるのではないかと思います」
──食のウェルビーイングを目指す大きなサプライチェーンにいまの時点から入ることで、将来的な金融機関の役割を創出していく意味合いがあるのですね。お話をありがとうございました。
