アカマイ・テクノロジーズ合同会社
Kubernetes の導入促進にあたっての 3 つの大きな課題(スキル、拡張性、ロックイン)を解決
サイバーセキュリティとクラウドコンピューティングを提供することでオンラインビジネスの力となり、守る、Akamai Technologies、Inc.(NASDAQ:AKAM)は、Akamai App Platformを発表しました。これは、高分散アプリケーションの導入、管理、スケーリングを容易に実施できる、迅速に導入可能なソリューションです。
※本リリースは2024年11月12日 (現地時間) にユタ州ソルトレイクシティで発表されたプレスリリースの抄訳版です。
Akamai App Platformは、クラウドネイティブな Kubernetes テクノロジーをリードする Otomi に基づき構築されています。このテクノロジーは、Akamai が今年前半に Red Kubes から買収したものです。このアプリケーションプラットフォームには、迅速に導入可能なテンプレートが用意されており、Kubernetes クラスターを大規模に導入、管理、スケーリングする際の一般的な課題を解決します。Akamai のソリューションを使用すれば、Kubernetes フリートの運用に必要なソフトウェアの調達や、接続、設定に多くの部門が関与して何か月も費やす必要がなくなり、プロビジョニングプロセスが自動化されるので、開発者が数回クリックするだけで高度に分散されたアプリケーションの構築とデプロイを行えるようになります。これにより、展開に要する時間が月単位から 1 時間未満に短縮され、さらに実稼働中のワークロードの増加に合わせてほぼ瞬時にスケーリングできます。
Akamai の Product Marketing 担当 Vice President である Ari Weil は「過去十数年間、開発者は悪条件の二択を迫られてきました。すなわち、ハイパースケーラーのソリューションで構築する場合の複雑さ、ベンダーロックイン、クラウドコストの急増を受け入れるか、オープンソースソリューションで構築する場合に、スキルのギャップ、価値実現までの時間の長さ、リスクの増大の認識と格闘するかです。当社は、オープンソースエコシステムのパワーと可能性を活用して、汎用的なハイパースケール環境の使いやすさと、オープンソースによる柔軟性や制御しやすさとの間のバランスを取ることで、開発者により良い方法を提供します」と述べています。
ビジネスに向けた設計
Akamai App Platformは、開発者に次のような機能を提供します。
- Kubernetes クラスター上でクラウドネイティブアプリケーションを実行するための必須機能を提供する、迅速に導入可能かつ、カスタマイズも可能なテンプレート
- 事前に構成されたアップストリームのオープンソースプロジェクトをシームレスに統合でき、実運用ワークロードの展開、管理、拡張がシンプルになるフレームワーク
- エンジニアリングチームがアプリケーションの構築、デプロイ、セキュリティ保護、保守を実施するためのセルフサービス環境
- 業界のベストプラクティスとオープンソースツールに基づいたクラウドネイティブエコシステム全体にわたる成功を導くテンプレートのカタログ
Akamai は、展開のスケーリングにおけるさまざまな段階にある開発チームと運用チームのために、このプラットフォームを設計しました。今後の成長を見込んでいるか、スケーリングの必要性を認識しているか、既存のサービスのスケーリングと拡大に積極的に取り組んでいるかを問わず、Akamai App Platformは、あらゆる企業で価値を実現するまでの時間を短縮することを目標に構築されています。また、Akamai App Platformは、アプリケーションを構築するためのインフラストラクチャを管理するのではなく、アプリケーションのプラットフォームを管理することでマルチクラウドソリューションを迅速かつ簡単に設計したいと考えるソリューションインテグレーターを支援するよう設計されています。この中には、Kubernetes の構成とデプロイのオーバーヘッドを排除したいと考える付加価値再販業者、事前構築された構成を通じて顧客でのパートナーソリューションの導入を容易にしてアプリケーションアーキテクチャに追加しようとする独立系ソフトウェアベンダーも含まれます。
Kubernetes 学習曲線の効率化
Kubernetes はオープンソースエコシステムの基盤となるテクノロジーとして機能し、組織がコンテナ化されたアプリケーションを容易に、かつポータビリティとスケーラビリティをもって構築、デプロイ、管理できるようにします。CNCF の最新の年次調査によると、すでに 60% 以上のエンタープライズが Kubernetes を採用しています。
しかし、これほど広く普及しているにもかかわらず、コンテナ・オーケストレーション・テクノロジーにまだ慣れていない DevOps チームにとって、Kubernetes への取り組みは課題となることがよくあります。Akamai App Platformは、今日の複雑なコンテナ化環境で、開発チームや運用チームが直面している最も厳しい問題を軽減します。そのために、次のような機能を提供しています。
- 運用のシンプル化:Akamai App Platformは、Kubernetes クラスターの管理に伴う複雑さを軽減します。Akamai は、事前構成されたソリューションとオープンソースツールを統合し、クラスターのセットアップとメンテナンスのプロセスをシンプルにして、ユーザーがすぐに使えるような Kubernetes 環境を提供することで、企業は基盤のインフラではなくアプリケーションに集中できるようになります。
- 展開とツールの標準化と統合:Kubernetes 環境におけるスプロールや標準化の欠如という一般的な問題に対処するため、Akamai App Platformは、オブザーバービリティ、セキュリティ、ワークロードコンプライアンス、シークレット管理、CI/CD、サービスメッシュ、クラウドネイティブストレージのための統合ツールスイートを提供しています。これにより、チーム間で一貫した運用環境を構築でき、企業ではコンテナ化されたワークロードを管理するための明確なプロセスを確立しながら、市場投入のための労力と時間を低減することが可能です。
- 真のポータビリティを実現:Kubernetes を自社の独自サービスと結び付けている多くのクラウドプロバイダーとは異なり、Akamai にはオープンソースソリューションを取り入れている点で大きな優位性があります。この戦略的な選択により、ワークロードのポータビリティが促進され、企業はクラウド環境間でアプリケーションを自由に移動することができ、ベンダーロックインから保護されて、柔軟性とコスト効率が向上します。
- 高度なセキュリティ機能とオブザーバービリティ機能の統合:Akamai App Platformは、基本的な Kubernetes 管理にとどまらず、高度なセキュリティ機能とオブザーバービリティ機能を統合しており、アプリケーションを大規模に強靱化します。これには、プロアクティブなセキュリティ管理を実現するリアルタイムの脅威検知機能と、アプリケーションパフォーマンスに関して詳細な知見を得られる堅牢な監視ツールが含まれます。これらの機能により、オーバーヘッドや複雑さを加えることなく、安全で信頼性の高い環境を維持できます。
Akamai Connected Cloud のサービスと組み合わせることによって、スケーラブルで低レイテンシーの分散型アプリケーションを構築できます。また、開発、配信、セキュリティの統合について比類のないコストパフォーマンスが得られます。
IDC の Research Vice President である Dave McCarthy 氏は「クラウド ネイティブの原則が将来のエッジ ネイティブ アプリにますます浸透するようになってきているため、コンテナオーケストレーションをサポートするオープン・アプリケーション・プラットフォーム上で簡単に構築して展開できる能力にも、クラウドの現状を打破する可能性が秘められています。この能力は、エッジネイティブアプリケーションが AI 推論の最前線になってくると、ますます重要になります」と述べています。
Akamai は CNCF のゴールドスポンサーであり、今年初めに CNCF プロジェクトに 100 万ドルを拠出しました。
Akamai について:
Akamai はサイバーセキュリティとクラウドコンピューティングを提供することで、オンラインビジネスの力となり、守っています。市場をリードするセキュリティソリューション、優れた脅威インテリジェンス、グローバル運用チームによって、あらゆる場所でエンタープライズデータとアプリケーションを保護する多層防御を利用いただけます。Akamai のフルスタック・クラウド・コンピューティング・ソリューションは、世界で最も分散されたプラットフォームで高いパフォーマンスとコストを実現しています。多くのグローバルエンタープライズが、自社ビジネスの成長に必要な業界最高レベルの信頼性、拡張性、専門知識の提供について Akamai に信頼を寄せています。詳細については、akamai.com および akamai.com/blog をご覧いただくか、X と LinkedIn で Akamai Technologies をフォローしてください。
※AkamaiとAkamaiロゴは、Akamai Technologies Inc.の商標または登録商標です
※その他、記載されている会社名ならびに組織名、ロゴ、サービス名は、各社の商標または登録商標です
※本プレスリリースの内容は、個別の事例に基づくものであり、個々の状況により変動しうるものです