西日本旅客鉄道(JR西日本)、ジェイアール西日本マルニックス、ジャパンタイムズの3社は11月11日、新幹線を活用した新聞輸送サービスによる連携を同日より開始することを発表した。
新幹線で新聞を即日・速達輸送
新聞配達に利用する列車は新大阪駅20時37分発の「こだま」869号。輸送区間は新大阪駅から広島駅までの片道で、日曜日と休刊日を除く毎日、段ボール箱に入れた状態で新幹線車内に積載する。
新幹線を配達網に組み込むことで、ジャパンタイムズは配送のリードタイムを大幅に短縮。配達が1日遅れとなっていた状況を改善し、当日付の新聞を届けることが可能となる見込みだ。
JR各社は旧国鉄時代を含め、在来線の旅客列車を利用した新聞輸送は複数の実績があるが、新幹線を活用するケースは珍しい。
3社は今後、新幹線による輸送を他方面にも広く展開し、多くの読者へ迅速に新聞を届けるための環境整備を進める方針だ。