家電量販店大手のノジマは11月11日、PCメーカー「VAIO」の発行済株式の約93%を日本産業パートナーズおよびそのファンドから取得し、子会社化することを発表した。取得額は各種費用などを含め約112億円。
子会社化後もVAIOの運営は変わらず
企業としてのVAIOは2014年、ソニーのPC部門を分離、独立させる形で発足。国内外でノートPC「VAIO」シリーズを中心に事業を展開している。
ノジマは同社の買収にあたり、VAIOが持つブランド力や企画からアフターサービスまでを一貫して提供する体制を評価。子会社化により両社の顧客基盤を活用した双方の事業機会の創出、拡大や、ノジマグループの安定した財務基盤を活かしたVAIOの財務戦略の強化、推進を図り、企業価値のさらなる向上を目指す。
なお、子会社化後もVAIOの事業運営方針やユーザーとの関係に変更はないという。
買収に伴う株式譲渡契約は公正取引委員会の承認を受けた後、2025年1月6日に効力発生となる予定だ。