LaptopGPUのRTX 3050/4060/4070搭載モデルで検証
ゲーミングノートPCで「黒神話:悟空」は快適? 3機種でチェックしてみた
2024年10月26日 11時00分更新
サードウェーブの「GALLERIA(ガレリア)」では、ゲーミングデスクトップだけでなく、ゲーミングノートパソコンも販売している。ノートパソコンの場合、GPUはノート向けのモデルを採用している場合が多く、デスクトップ向けのビデオカードと比べると若干性能が違ってくる。
ということで、前回はドスパラで販売中のゲーミングノートパソコン「GALLERIA RL7C-R35-5N」「GALLERIA ZL9C-R46-6」「GALLERIA ZL9C-R47-6B」の3機種を使用して、ゲーム性能を比較してみた。
今回は、Steamで「圧倒的に好評」という評価を得ている「黒神話:悟空」のベンチマークを使用して、3機種のゲーム性能をチェックしてみた。主なスペックは以下のとおり。なお、GALLERIA RL7C-R35-5Nのディスプレーは16:9で1920×1080ドットだが、GALLERIA ZL9C-R46-6とGALLERIA ZL9C-R47-6Bは16:10で2560×1600ドットとなる。
試用機の主なスペック | |||
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モデル名 | GALLERIA RL7C-R35-5N | GALLERIA ZL9C-R46-6 | GALLERIA ZL9C-R47-6B |
CPU | Core i7-13620H(最大4.9GHz)、10コア/16スレッド | Core i9-14900HX(最大5.8GHz)、24コア/32スレッド | |
GPU | GeForce RTX 3050 LaptopGPU | GeForce RTX 4060 LaptopGPU | GeForce RTX 4070 LaptopGPU |
メモリー | 16GB | 32GB | |
ストレージ | 500GB SSD | 1TB SSD | |
ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット) | 16型(2560×1600ドット) | |
リフレッシュレート | 165Hz | 240Hz | |
内蔵ドライブ | ー | ||
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(Wi-Fi 6E)、Bluetooth 5.3 | ||
サイズ/重量 | およそ幅360×奥行244×高さ24mm/約2.1kg | およそ幅357×奥行255×高さ27mm/約2.3kg | |
OS | Windows 11 Home(64bit) | ||
価格(10月26日現在) | 13万4979円 | 24万4979円 | 29万9979円 |
設定を下げれば2560×1600ドット+レイトレオンでも遊べる!
まずは、GeForce RTX 4070 LaptopGPUを搭載し、3機種の中では最上位となるGALLERIA ZL9C-R47-6Bから見ていこう。
解像度を1920×1200ドットの場合、テクスチャの質を超高、フルレイトレーシングを超高という設定にしても、平均フレームレ―トは68fps、最低が57fps、最高が83fpsと、平均で60fpsを超えることがわかった。しかし、2560×1600ドットの場合は、同じ設定だと平均48fps、最低40fps、最高58fpsと60fpsを下回る結果となった。
そのかわり、フルレイトレーシングをオフにすると、平均65fps。最低46fps、最高74fpsと、平均は60fpsを超えてくる。加えて、テクスチャの質を高に落とすと、平均92fps、最低81fps、最高104fpsと、2560×1600ドットでもかなり快適にプレイできるというのがわかった。
GALLERIA ZL9C-R47-6Bは、レイトレーシングを優先したい場合は1920×1200ドットで、解像度を重視したい場合はレイトレーシングをオフにして2560×1600ドットでプレイするといいだろう。
レイトレオンなら1920×1200ドットで、レイトレオフなら2560×1600ドットでプレイ可能
続いて、GeForce RTX 4060 LaptopGPUを搭載し、3機種の中では真ん中の性能のマシンとなるGALLERIA ZL9C-R46-6をチェック。こちらは、1920×1200ドットの場合は、テクスチャの質を超高、フルレイトレーシングを超高といった設定でも平均63fps、最低53fps、最高78fpsと、GALLERIA ZL9C-R47-6Bとあまり変わらないフレームレートでプレイできる結果になった。
しかし、2560×1600ドットだとレイトレーシングをオンにすると厳しそうな結果になり、サンプリング解像度を45まで落としても、平均54fpsと60fpsに一歩届かずという結果だった。そのため、2560×1600ドットでレイトレーシングをオンにしたい場合は、各種設定を結構下げないといけないなという印象だった。
ただし、1920×1200ドットの場合は、テクスチャの質を超高、フルレイトレーシングも超高という設定で平均63fps、最小53fps、最高78fpsと、平均60fpsを超えてくる。またこちらもテクスチャの質を高にしたところ、平均71fps、最低60fps、最高85fpsと、最低でも60fpsを下回らずに遊べるというのがわかった。
傾向としてはGALLERIA ZL9C-R47-6Bと似ているが、やはりフレームレートでいうと全体的にGALLERIA ZL9C-R47-6Bよりは低くなるといった感じだった。とはいえ、設定を下げるということが気にならなければ、GALLERIA ZL9C-R46-6でも十分快適に黒神話:悟空をしっかりプレイできるだろう。
設定次第では1920×1080ドットでしっかり遊べる!
最後にGeForce RTX 3050 LaptopGPUを搭載するGALLERIA RL7C-R35-5Nでもチェックしてみた。こちらはディスプレーの解像度が1920×1080ドットなので、この解像度のみで計測している。
まず、テクスチャの質が超高だと、平均が40fps、最低が19fps、最高が47fpsと、快適に遊べるとはいえない結果になった。しかし、テクスチャの質を高に下げると、平均65fps、最低57fps、最高77fpsと、普通にしっかりと遊べそうなフレームレートとなった。
ただし、フルレイトレーシングをオンにすると、フレームレートがガクっと落ち、テクスチャの質を中に落としても平均が32fpsだったので、レイトレーシングをオンにして快適にプレイというのは厳しそうだ。とはいえ、テクスチャの質が高で、レイトレーシングを切っていれば黒神話:悟空が比較的快適に遊べるというのは、うれしい結果だった。
黒神話:悟空をどういった設定で遊びたいかで選ぼう
黒神話:悟空を遊ぶという意味においては、GeForce RTX 4060 LaptopGPUを搭載するGALLERIA ZL9C-R46-6が丁度いいなと感じた。正直レイトレーシングをオンにしてガッツリ遊ぶのであれば、どちらかというとデスクトップパソコンでガッツリ遊びたいと思っているし、高解像度だと表示領域が増えて作業はしやすいが、ゲームを高解像度で遊ぶなら、ディスプレーも大きい方がいいと思う派なので、1920×1200ドットでかつ高い設定で遊べればいいと思うからだ。
そのため、設定を下げつつでも2560×1600ドット、レイトレーシングオンで遊びたいというのであれば、最上位のGeForce RTX 4070 LaptopGPUを搭載するGALLERIA ZL9C-R47-6Bを選択するといいかもしれない。また、今後出るAAA級のタイトルも、2560×1600ドットをフルに使って遊びたいという人も、こちらのモデルのほうがいいだろう。
最後にGeForce RTX 3050 LaptopGPUを搭載するGALLERIA RL7C-R35-5Nでは、正直黒神話:悟空を快適に遊ぶのは難しいと思っていたが、設定を下げれば1920×1080ドットでしっかり遊べるということに驚いた。とはいえ、最高設定で遊ぶのは難しそうなので、価格を抑えつつ、軽量なタイトルを中心に、設定を下げつつ高負荷タイトルも遊べればいいなという人に最適な1台だなと感じた。
ゲーミングノートパソコンがほしいという人は、前回の記事のベンチマーク結果も加味しつつ、自身に最適な選択を検討してみてはいかがだろうか。