美術館に併設されている「美術館カフェ」への注目が高まっています。非日常的な空間でゆったりとした時間を過ごすことができるのが美術館の大きな魅力。その余韻を楽しめるようメニュー、インテリア、景色など、“美術館カフェ”にはさまざまな趣向、魅力が詰まっています。
数ある美術館カフェの中でも、抜群の人気を誇るのが、三菱一号館美術館のCafé 1894です。ドラマやPVのロケ地としてもしばしば使われているCafé 1894。明治時代にタイムトリップしたかのような魅力にあふれ、どこか温かみのあるクラシカルでレトロな雰囲気が漂う空間が人気の理由です。
それもそのはず、Café 1894はイギリス人建築家、ジョサイア・コンドルの設計により明治27年(1894)に建てられた三菱一号館のうち、銀行営業室として使用されていた空間を復元し、カフェとして利用しているのです。最初の建物は昭和40年代に一度解体されてしまいましたが、可能な限り忠実に復元され、2010年にカフェとして新たな息吹を吹き込まれました。拙著『カフェのある美術館』でも堂々表紙を飾っています。
『カフェのある美術館』
監修:青い日記帳
出版社:世界文化社
大人気のCafé 1894は、三菱一号館美術館の設備入替および建物メンテナンスに伴い現在長期休業中ですが、2024年11月23日(土)より営業を再開することが決定しました。営業再開に際し、店内のクラシックな設えはそのままに、現代的な感覚を意識しメニューをリニューアル! 今回は新しいメニューの中からおススメをご紹介します。
【グランドメニュー】 提供時間17:00~23:00(L.O.22:00)
サーモンのマリネ ヨーグルトとハーブのディップ
価格:¥1,600(税込)
生サーモンに、ディル、イタリアンパセリ、セルフィーユとヨーグルトをブレンドしたソースを添えました。3種のハーブの香りとヨーグルトの酸味が爽やかな一皿です。
Café 1894フィッシュ&チップス
価格:¥1,400(税込)
英国定番メニューの新しい楽しみ方ができるよう、本場では欠かせないエンドウ豆のペーストをグリンピースにアレンジ。別添えのタルタルソースと合わせるなど、味の変化も楽しめます。
金華豚のロティ 牛蒡のバルサミコ煮とジンジャーソース
価格:¥2,600(税込)
絶妙な火加減で仕上げた金華豚のロティに、甘辛い牛蒡を添えました。バルサミコ酢と砂糖で煮た牛蒡と柔らかな豚肉は、味わい、食感ともに相性抜群です。
【ランチメニュー】 提供時間11:00~15:00(L.O.14:00)
パレットプレート 季節のポタージュ、パン、コーヒーまたは紅茶付
価格:¥2,800(税込)
Café 1894で人気のランチメニューだった「ガーデンプレート」が、装いも新たに生まれ変わりました。その名も「パレットプレート」。画家たちのパレットをイメージした彩り豊かなオードブルに、季節のお野菜のポタージュ、温かいパンがセットになっています。
【カフェメニュー】 提供時間14:00~17:00(L.O.16:30)
自家製クラシックアップルパイ
価格:¥1,300(税込)
サクサクのパイ生地と焼きたての温かいリンゴに、ひんやり冷たいバニラアイスとシナモンの香りが良く合います。
今回紹介したメニューを含めリニューアルし再営業となるCafé 1894。明治期に銀行営業室として利用された2層吹き抜けの空間と、この店ならではのシェフこだわりのメニュー、そして抜群のアクセスの良さ! 三菱一号館美術館ともども再開が待ち遠しいですね。
Café 1894
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2 三菱一号館美術館1F
営業時間:
11:00~23:00
ランチタイム 11:00~15:00(L.O.14:00)
カフェタイム 14:00~17:00(L.O.16:30)
ディナータイム 17:00~23:00(L.O.22:00)
休業日:
不定休(2024年11月22日までは休業)
※最新の営業時間は https://mimt.jp/cafe1894/ をご確認ください。
TEL:03-3212-7156
三菱一号館美術館 再開館記念『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル
会期:2024年11月23日(土)〜2025年1月26日(日)
https://mimt.jp/ex/ls2024/
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