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JR中央線快速「グリーン車」開始で混雑 鉄道ファン中心ににぎわう

2024年10月15日 12時45分更新

文● @sumire_kon

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グリーン車に乗り込む乗客の様子(2024年10月14日東京駅)

グリーン車に乗り込む乗客(2024年10月14日東京駅)

 JR東日本の中央線(快速)と青梅線で2024年10月13日より、普通列車グリーン車の連結が始まった。2025年春までは特別料金不要の普通車扱い。運行開始初日から、鉄道ファンを中心に多くの乗客で賑わっている。

2階建てグリーン車が中央・青梅線にも登場

 普通列車グリーン車が導入されたのは、東京駅〜大月駅間の中央線快速系統と、立川駅〜青梅駅間の青梅線。グリーン車はE233系10両編成の4号車と5号車に組み込まれ、12両編成での運転となる。

 運転初日の10月13日は連休中日ということもあり、1番列車以外も終日混雑。SNSにはデッキまで乗客でいっぱいになっている様子など、多くの写真が投稿された。

 筆者も翌10月14日の夜に乗車したが、東京駅のホームでは発車15分前の段階でグリーン車の乗車位置に長蛇の列ができる人気ぶり。乗車の際、一部の号車では駅員が乗り降りを誘導する場面も見られた。人気は2階席と1階席で、東京駅発車前に満員の状態。一方、連結部に面した平屋席については若干の空席もあった。

 車内に入ると、新車独特の何とも言えない匂いが鼻をくすぐる。内装は壁に焦げ茶色の木目調のボードが貼られ、総武快速・横須賀線系統のグリーン車に近い印象。シートは座面が柄入りの赤、背もたれがシルバーのモケットで覆われ、リクライニングも滑らかだ。各シートの肘掛けにはコンセントが付いており、スマートフォンやPCなどを充電できるようになっている。ビジネスや観光で長時間乗るときには嬉しい設備だろう。

 気になる点としては、平屋席の一部の窓が極端に細くなっていること。中央・青梅線用のグリーン車は混雑対策で乗降扉を両開きにしたため、戸袋を確保すると、こういった設計にせざるを得なかったのだろう。景色が十分楽しめないことは残念だが、車内で仕事に集中したいときには、むしろ良いかもしれない。

 ちなみに、東北・高崎線ではグリーン車導入前の無料体験期間中、車両のグリーン車マークをシールで隠していたが、今回の中央・青梅線ではマークを隠さずに運用していた。

JR東日本アプリでグリーン車を探せる

 10月13日現在、中央・青梅線の普通列車グリーン車は3編成が運用されており、2025年春の正式サービスまでに順次本数を増やす予定だ。

 担当列車はその日によって異なるが、JR東日本アプリから充当列車を確認可能。同アプリの運行状況タブから中央線快速電車の列車走行位置を開き、12両編成と表示される快速電車(青梅線系統は各停と表示される場合もあり)がグリーン車を連結した編成だ。

JR東日本アプリの利用イメージ1
JR東日本アプリの利用イメージ2

 なお、無料期間中は車内販売はなく、グリーン車内のトイレも使用できない。特に休日、子連れでの利用を考えているなら、注意しておいた方がよいだろう。

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