アラフォーで指導者ライセンスも取得! イラストレーターのもう一つの顔はチアダンス講師⁉
見た目も気持ちも大きく変化! チアダンスが自分に自信も与えてくれた
現在、東京杉並区にあるスタジオを借りて「大人のチアダンスクラスgenie」を主宰しているほか、カルチャークラスでも「大人のはじめてチアダンス」を担当。ほかにもマンツーマンやグループレッスン出張チア教室やオンラインチアレッスンもしている。30歳でチアダンスを始め、ついには講師にまでなったサトウユカさんだが、家族はどのような反応だったのだろうか。
「几帳面な性格の母は『なんの資格もないのに先生をするなんて信じられない!』と(笑)。友人たちは『本当になっちゃうんだからすごいよね〜』と褒めてくれました。子どもたちは当時幼かったので、23歳になった長男に改めて聞いてみたところ、『好きなことを仕事にしていていいと思う』と言ってくれました。長男は物心ついた時から〝踊る母〟を見ていたのもあってか、小学生のころにはタップダンスを習い、今は俳優を目指しています。チアダンスをする母の背中が、〝好きなことで生きていくが当たり前だ〟という精神につながったのならうれしいなと思います」
また、イラストレーターのスキルを生かして、チアチームのTシャツや記念品のデザイン、オリジナルグッズ制作するほか、チアリーダーのLINEスタンプも制作。さらにはチアダンスをテーマにした書籍「わたしらしくCジャンプ!」(講談社)の挿絵も担当した。
「チアダンスのイラストのお仕事がしたい!とずっと夢見ていたのですが、3年前に出版社よりチアダンスのお話の挿絵のお仕事をいただき、ものすごくうれしかったです。編集さんにチアダンスの話をしていてよかった〜!と思いました(笑)。自分がチアリーダーなので、体の動きがわかる、というのも売りだと思っています。いずれは〝チアダンスとイラストといえばサトウユカ!〟というくらいになりたいです。大好きなチアダンスの普及のために、レッスンだけでなくイラストでも貢献できるというのはダブルでハッピーだなと」
チアダンスを始めたことで姿勢も歩き方もよくなり、47歳の今が史上最高にスタイルがいいというサトウユカさん。チアダンスは笑顔が必須なので、普段からチアスマイルの練習をしていたところ、口角が上がり、目もイキイキし、表情が変わったそう。サトウさんに見た目にも気持ち的にも大きな変化と自信を与えたというチアダンスだが、ミドルエイジからでも始められるものだろうか。
「よく誤解されるのですが、チアダンスはチアリーディングとは違って肩に人を乗せたり飛ばしたりしません! ポンポンを持って明るく美しく踊るのがチアダンスです。そして、笑顔でポンポンを持って踊るというのが、加齢と逆走する感じでいいのではないかしらと感じています。ポンポンを持つだけで、なんだか陽気な気分になれてしまうし、曇りがちな気分をパアッと晴らすような力がチアにはあると思います。私のクラスには77歳の生徒さんが2人もいらっしゃって。2人とも好奇心にあふれていて、いくつもの習い事をされていたり、海外のマラソン大会に出場されていたり、新たにピアノを始めてみたりと、とてもパワフルなんです。夏にお孫さんが遊びにきた時には、玄関でポンポンを持って歓迎のダンスをしたなんてお話も(笑)」
自信をもてなかった自分がチアダンスで人生が変わったように、生徒にも何かちょっとでもプラスになるようなレッスンがしたいというサトウユカさん。「チアを習ったら、なんだか人生がいい方に変化した」と感じられるような、チアダンスで体と心にちょっと不思議な魔法をかける〝魔法使いのようなチアリーダー〟を目指しているそう。そんなサトウユカさんから最後に、なにか新しいことを始めてみたい、ライフシフトをしたいという同年代の女性に向けてメッセージをもらった。
「テレビドラマでチアダンスを知ってときめいたあの日、まさかその5年後にチアダンスの講師となり、17年後にはカルチャーセンターでクラスを持っている未来があるとは想像もしていませんでした。どんなに小さなことでも行動を起こせば、必ず波紋は起こる。だから、ぜひ一歩を踏み出してみてほしいと思います! チアダンスを始めたころ息子たちは5歳と3歳で、レッスンに通うのはいろいろと大変なことも多かったですが、でもチアダンスという自分が自分としていられる時間を作れたおかげでストレス発散になり、子育てにもいい影響があったなと。心が「やりたい!」と強く思うことは、ぜひやってみてほしいです。その先にはすごい未来が待っているかもしれませんよ」
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