このページの本文へ

HeatWaveのイノベーションが、新しい生成AIとマルチクラウド対応でさらに進化

日本オラクル株式会社
2024年10月10日

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本オラクル株式会社
HeatWave GenAIの統合および自動化されたセキュアな生成AIをAWSのお客様に提供

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、「Oracle Cloud Infrastructure (OCI)」と「Amazon Web Services (AWS)」の両方で生成AIをより簡単かつセキュアに利用できるようにするイノベーションを含む、新しい「HeatWave」の機能を発表しました。新しい機能により、お客様は、より幅広いユースケースに対応するレイクハウスおよび機械学習アプリケーションを迅速かつセキュアに実装できるようになるほか、トランザクション用アプリケーションのパフォーマンスと管理性も向上させることができます。


東京- 2024年10月10日

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、「Oracle Cloud Infrastructure (OCI) ( https://www.oracle.com/jp/cloud/ ) 」と「Amazon Web Services (AWS)」の両方で生成AIをより簡単かつセキュアに利用できるようにするイノベーションを含む、新しい「HeatWave ( https://www.oracle.com/heatwave/ ) 」の機能を発表しました。新しい機能により、お客様は、より幅広いユースケースに対応するレイクハウスおよび機械学習アプリケーションを迅速かつセキュアに実装できるようになるほか、トランザクション用アプリケーションのパフォーマンスと管理性も向上させることができます。

オラクルのチーフ・コーポレート・アーキテクトであるエドワード・スクリーベン(Edward Screven)は次のように述べています。「自動化、統合、セキュリティを備えた、強力かつ新しい『HeatWave』の機能を提供してきたオラクルの実績は、今やAIにまで拡大しています。たとえばSmarterDなどの企業は、新しい生成AIアプリケーションを『HeatWave』上で構築し、1か月以内に本番稼働させています。オラクルでは、インデータベースLLMを備えた『HeatWave GenAI』をはじめとするイノベーションをより多くのお客様が享受できるよう、AWS上でネイティブに利用できるようにします。これによりAWSのユーザーはAIの専門知識がなくても、高度な生成AIアプリケーションを構築できるようになります。複雑な手作業による統合やトラブルシューティングは不要で、データを別のサービスに移行する際のセキュリティ・リスクやコストも必要ありません。」

SOCOBOXのCTO兼創設者であるHans Ospina氏は次のように述べています。「『HeatWave』への生成AIの統合は、当社にとって大きな飛躍です。インデータベースLLM大規模言語モデル、自動ベクトル処理、AutoML、レイクハウスを当社のワークフローに取り入れることで、外部ツールのオーバヘッドなしに強力なAIベースのインサイトとアプリケーションを提供できるようになりました。この包括的なアプローチにより、当社の業務を簡素化できただけでなく、お客様のニーズに応えるリアルタイムかつ費用対効果の高いソリューションを確実に提供できるようになりました。」

多様なデータ・タイプやソースにわたり分析、トランザクション処理、機械学習、生成AIを適用する際、次のような新しい「HeatWave」の機能を活用できます。

HeatWave on AWS
AWSのお客様は、最大6つのAWSサービスを「HeatWave」に置き換えることで、複雑な作業を軽減できます。AWS上で利用可能な新しいHeatWaveの機能は以下のとおりです。これらの機能はOCIでも利用可能です。
HeatWave GenAI: AWSのお客様がセキュアな生成AIアプリケーションの開発を簡素化し、コストを削減するのに役立ちます。ユーザーは、ベクトル・ストアの作成とベクトル埋め込みの生成を自動化したり、CPU上で実行されるインデータベースLLMやAmazon Bedrockのモデルを使用したり、Amazon S3内のドキュメントに対し自然言語クエリを実行できます。ベンチマークでは、HeatWaveによるベクトル処理はSnowflakeと比較して39倍、Databricksと比較して96倍、Google Big Queryと比較して48倍の優れた価格性能比を示しています。また、「HeatWave」によるベクトル作成は、Amazon Bedrockのナレッジベースと比較して最大30倍高速で、コストは3分の1となっています。

HeatWave Lakehouse: 業界最高水準の性能とコスト・パフォーマンスでAmazon S3内の構造化、半構造化、非構造化データに対するクエリを実行し、AWSユーザーがすべてのデータからより迅速にインサイトを得られるよう支援します。

JavaScriptのネイティブ・サポート: AWSユーザーは、JavaScriptでストアド・プロシージャや関数を記述し、「HeatWave」内でネイティブに実行できます。例えば、JavaScriptの豊富な機能を活用して動的なコンテンツ読み込みアプリケーションを構築し、オブジェクト・ストレージ内のデータを処理および照会できます。

HeatWave Autopilotのインデックス生成: AWSユーザーは、OLTPワークロードに必要な最適なインデックスを予測可能になります。これにより、必要なインデックスを手動で決定するという、手間と時間のかかる複雑な作業を減らすことができます。



HeatWave GenAI
「HeatWave GenAI ( https://www.oracle.com/heatwave/genai/ ) 」は、統合かつ自動化されたセキュアな生成AIを提供し、AIの専門知識やデータの移動、追加コストは不要で、開発者が新しい生成AIアプリケーションを構築できるようにします。新しい機能には以下が含まれます。
多言語サポート: 27言語のドキュメントを「HeatWave Vector Store」にロードして類似性検索を実行する機能や、さまざまな言語で質問ができる機能により、グローバルなアプリケーションの構築を支援します。

光学文字認識 (OCR) のサポート: 「HeatWave Vector Store」を活用して、画像としてスキャン、保存されたコンテンツをテキスト・データに変換し、類似性検索を実行することで、盗作の検出などに役立てることができます。

LLM推論のバッチ処理: 「HeatWave」クラスタ全体で複数のリクエストを同時に実行することで、アプリケーションのスループットを向上できます。

自動ベクトル・ストア更新: オブジェクト・ストレージ内のドキュメントに変更が加えられると、対応するベクトル埋め込みの更新が自動的に実行されるため、開発者は最新のデータを使用してアプリケーションを構築できます。

JavaScriptサポート: 開発者は、JavaScriptでVECTORデータ・タイプを使用し、JavaScriptプログラムから「HeatWave GenAI」を呼び出すことができます。これにより、例えば、企業データにアクセスするチャットボットをより簡単に構築できます。



HeatWave MySQL
「HeatWave MySQL ( https://www.oracle.com/mysql/ ) 」は、OLTP ワークロードが「MySQL Database」のエンタープライズ版の機能を活用できるようにします。これにより、自動シェイプ予測、自動スレッド・プーリング、Autopilotインデックス生成、インデータベースJavaScriptなどのユニークな機能を利用できるようになります。新しい機能には以下が含まれます。
ハイパーグラフの最適化機能: ユーザーは、真のコストを考慮したクエリ・プランの結合最適化を実現し、特に複雑なクエリにおいて性能を向上させることができます。

OCI Ops Insightsとの統合: 管理者は、機械学習ベースの分析を使用して、性能の問題を特定し、消費量を予測し、容量を計画することができます。

一括取込み: 「HeatWave MySQL」へのデータロードを最大5倍高速化します。その結果、クエリの実行とリソースの確保を迅速化できるため、コストを削減できます。



HeatWave Lakehouse
「HeatWave Lakehouse ( https://www.oracle.com/heatwave/lakehouse/ ) 」は、業界最高水準の価格性能比で、オブジェクト・ストレージ内の数百テラバイトのデータのクエリ処理を可能にします。「HeatWave Lakehouse」により、ユーザーはデータベースにデータのコピーは不要で、データベース・クエリと同等のスピードで、オブジェクト・ストレージ内のデータに対して直接クエリを実行できます。新しい機能には以下が含まれます。
オブジェクト・ストレージへの結果の書き込み: ユーザーがクエリ結果を簡単に共有し、低コストでオブジェクト・ストレージに保存できるようにします。これにより、開発者は「HeatWave」をMapReduceアプリケーション向けに利用できます。

変更の自動伝達: オブジェクト・ストレージ内のデータ変更を自動的に検出し、その変更を「HeatWave」に増分更新します。これにより、ユーザーは常に最新のデータをクエリできるようになります。



HeatWave AutoML
「HeatWave AutoML ( https://www.oracle.com/heatwave/features/#automl ) 」には、「HeatWave」内で機械学習(ML)モデルを構築、トレーニング、および説明するために必要な機能が含まれ、追加コストなしで利用できます。「HeatWave AutoML」は、分類、回帰、異常検出、推奨システム、および時系列予測などのタスクをサポートします。新しい機能には以下が含まれます。
より大規模なモデルの保存と処理: モデルの容量を4倍以上に増やすことで、よりリッチなトレーニング・データセットを使用してMLモデルをトレーニングできるようになります。

トピックのモデリング: ユーザーが大量のテキストデータセットからインサイトを引き出せるよう、文書の主要テーマの理解をサポートします。例えば、ソーシャルメディア・データを使用した感情分析などに役に立ちます。

データ・ドリフト: トレーニングに用いたデータと新たに受信したデータの差異を検出することで、ユーザーがモデルの再トレーニングのタイミングを決定できるよう支援します。

半教師ありログ異常検出: ユーザーが教師なし異常検出の結果にフィードバックを提供できるようにします。また、これらのラベル付きデータをその後の予測の改善に役立てることができます。



HeatWaveがOracle Cloud Free Tierで利用可能に
「HeatWave」は現在、「OCI Always Free Service」でご利用いただけます。これにより「HeatWave MySQL」、分析、機械学習、JavaScript、「HeatWave Vector Store」を使用して小規模なアプリケーションを開発および実行し、オブジェクト・ストア内のデータを処理することができます。OCIアカウント保有者は、ホーム・リージョン内のOCI上でスタンドアロンの「HeatWave」インスタンスに無期限でアクセスでき、50 GBのストレージと50 GBのバックアップ・ストレージを利用できます。また、対象のOCIサービスを最大30日間利用できる300米ドル分のクレジットも受け取ることができます。

参考リンク
技術ブログ ( https://blogs.oracle.com/mysql/post/oracle-unveils-heatwave-innovations-across-generative-ai-lakehouse-mysql-automl-and-multicloud )

Oracle HeatWave GenAIの技術概要 ( https://www.oracle.com/a/ocom/docs/heatwave-genai-technical-brief.pdf )

Oracle HeatWave ( https://www.oracle.com/heatwave/ )

HeatWave MySQL Performance ( https://www.oracle.com/heatwave/performance-benchmarks/#heatwave-genai )



日本オラクルについて
私たちのミッションは、人々が新たな方法でデータを理解し、本質を見極め、無限の可能性を解き放てるよう支援していくことです。データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウド・サービス、それらの利用を支援する各種サービスを提供しています。オラクル・コーポレーションの日本法人。東証スタンダード市場上場(証券コード:4716)。URL http://www.oracle.com/jp

オラクルについて
オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、http://www.oracle.com/ をご覧ください。


将来の製品に関する免責条項
上記の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。上記の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料にしないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリース、時期および価格については、弊社の裁量により変更される可能性があります。

将来の見通しに関する記述
オラクルの将来の計画、予測、見解、意図に関する本記事内の記述は「将来に関する記述」であり、重大なリスクや不確実性が生じる可能性があります。こうした記述はオラクルの現在の予測と実際の結果に影響を及ぼす可能性があり、実際の結果が大きく異なる可能性があります。これらの記述およびオラクルのビジネスに影響を及ぼすその他のリスクに関しては、Form 10-K での オラクルの最新のレポートならびに Form 10-Q の「Risk Factors」など、米証券取引委員会 (SEC) に提出されているオラクルの報告書に記載されます。これらの報告書は、SECのウェブサイトまたはオラクルのウェブサイトhttps://www.oracle.com/jp/investorからご覧いただくことができます。本記事内の情報はすべて、2024年9月10日時点で最新であり、オラクルは新しい情報や将来の出来事を踏まえて記述を更新する義務を負いません。

商標
Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン