このページの本文へ

関西系民鉄各社、タッチ決済乗車を可能に 万博に向けて取り組み

2024年10月10日 13時30分更新

文● @sumire_kon

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 近畿日本鉄道(近鉄)、阪急電鉄、阪神電気鉄道、北大阪急行電鉄、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は10月9日、クレジットカードなどを利用したタッチ決済乗車を2024年10月29日より導入すると発表した。大阪・関西万博開催に向け、訪日観光客の利便性向上を図る狙い。

各社のほぼ全駅で利用可能に

 タッチ決済乗車システムは、対応するクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードやそれらが設定されたスマートフォンなどで改札機のリーダーにタッチし、列車に乗れるというもの。交通系ICカードにチャージすることなく、決済用のカードで直接乗り降りできることがメリットだ。

改札機にカードリーダーを増設する例

改札機にカードリーダーを増設する例

 10月29日以降、大阪メトロと北大阪急行は全駅、それ以外の3社もほぼすべての駅でタッチ決済を導入。大手私鉄の近鉄と阪急・阪神グループが参加したことで、愛知県の近鉄名古屋駅から兵庫県の花隈駅(阪急神戸三宮駅の1駅先)まで、2府4県に跨がる広大なエリアでタッチ決済による鉄道利用が可能となる。

 改札通過時は自動改札機に設置された専用カードリーダーにタッチする形が基本だが、阪神電鉄では駅員による個別対応となっており、改札を通過する前にタッチ決済を利用する旨を申告しなければならない。

 国際ブランドはVisa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯に対応。Mastercardについては今後追加予定としている。運賃については基本的に大人の通常運賃のみとなり、小児運賃や各種割引運賃は適用されない。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン