Googleマップの口コミ情報をもとに、ステマの可能性がある店舗を検出するウェブサイト「ステマップ」が10月2日に公開された。サイトでは現在、日本全国3032駅の周辺にある店舗のうち、Googleマップで星評価4.0以上の21万1044店を登録しているという。
ステマップは各エリアやジャンルごとのお店のランキングを提供する情報サイト。全国の主要な駅や市区町村のデータを網羅する。そのなかで、ステマ(ステルスマーケティング)の可能性がある店舗を検出する仕組みを持つ。
サイトでは、星評価とレビュー件数をもとに「魅力度」をスコア化し、ランキングの指標としている。一方、「ステマ?度」では、星5つのレビューをしているユーザーの累計レビュー数の平均値から算出して、信頼性の低いアカウントが星5つを付けている割合を示している。
サイトでは参加型のステマ判定機能も実装されており、匿名で投票とコメントができるようになっている。
ステマップの運営者は、報酬の伴うステマややらせレビューが混じることでクチコミコンテンツの存在価値が崩壊してしまうことを懸念しており、ステマを減らすことをステマップのミッションとしている。
ただし、運営者自身が「あくまで参考値」「精度の高いステマ?度判定ができているとは言えない」と書いているとおり、信頼性はまだまだの可能性が高い。またアルゴリズムによる判定には限界があり、人間の巧妙なステマを完全に見抜くのは困難だ。
ステマップは参考程度に利用し、最終的には自分の目で確認し、複数の情報源を組み合わせて判断することが重要になる。ツールを過信すると、逆にだまされる可能性があることを忘れてはいけない。