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<コシナ>フォクレンダー史上、最高性能の準広角と標準がリニューアル。ニコン Zマウント交換レンズ、APO-LANTHAR 35mm F2 IIとAPO-LANTHAR 50mm F2 II を発表。

株式会社 コシナ
2024年10月02日

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株式会社 コシナ
光学性能はそのままに、外観および一部仕様をブラッシュアップ。




(株)コシナ(長野県中野市)は、自社が設計・開発・製造を行う、フォクトレンダーブランドニコン Zマウント交換レンズ、APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical IIおよび、APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical IIの新製品発表を行いました。

APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II Z-mout (12月発売予定)
 希望小売価格(税込)......¥143,000
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical II Z-mout (11月発売予定)
 希望小売価格(税込)......¥143,000

製品ページ(35mm F2)
製品ページ (50mm F2)


APO-LANTHARとは



 APO-LANTHAR(アポランター)とは、フォクトレンダーのレンズの中でも特に高性能な製品に与えられる名称(ニックネーム)で、APOはアポクロマート設計に由来します。光の3原色を構成するRGBの軸上色収差を限りなくゼロに近づけるアポクロマート設計は、カラーフィルムの登場によって求められた経緯があります。20世紀の半ばにモノクロからカラーへとフィルムの形式が転換した際のシビアさ以上に、現在の高画素化したデジタルセンサーには非常に高度な色収差の抑制が求められています。フォクトレンダーアポランターシリーズは、軸上色収差をはじめとする、レンズ諸収差を抑えることで高性能の光学性能を実現しています。
リニューアル概要
本製品は、2024年6月に生産終了をいたしました、APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical およびAPO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical の後継モデルになります。従来機種より定評の高い光学性能はそのままに、外観デザインイメージを他のフォクトレンダー フルサイズ Zマウント交換レンズと統一化をおこない、ファミリーとしての製品訴求を強化しました。
=主な変更点(APO-LANTHAR 35mm 50mm 共通変更点)=
・トータルレンズシェイプの変更
・絞りや深度目盛の色入れの変更
・フォーカスローレットデザインの変更
・リバース装着可能バヨネット式フードに変更

=主な変更点(APO-LANTHAR 35mmのみ)=
・最短撮影距離を35cmから27cmに変更
・フォーカス回転角度を約250度まで広げ、マニュアルフォーカス時の操作性を向上
APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical II (12月発売予定)

APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical IIの製品外観

APO-LANTHAR 35mm F2 AsphericalIIは、フルサイズのイメージサークルをカバーする、極めて性能の高いマニュアルフォーカスの準広角レンズです。アポクロマート設計により、軸上色収差をはじめとする各種の収差を徹底的に排除するとともに、解像力やコントラスト再現性に関しても究極の性能を追求(下記MTF性能曲線を参照)。9群11枚構成のレンズには異常部分分散ガラス5枚、両面非球面レンズ2枚を投入し、フローティング機構も内蔵。最短撮影距離0.27mから遠距離まで破綻のない描写力を発揮し、フルサイズ35mm F2という慣れ親しんだ準広角レンズの価値観を一変させる性能を誇ります。

レンズ構成図


MTF性能曲線




Photo: Takashi Koike

Photo: Takashi Koike




APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical II(11月発売予定)

APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical IIの製品外観

APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical IIは、フルサイズのイメージサークルをカバーする、極めて性能の高いマニュアルフォーカスの標準レンズです。アポクロマート設計により、軸上色収差をはじめとする各種の収差を徹底的に排除するとともに、解像力やコントラスト再現性に関しても究極の性能を追求(下記MTF性能曲線を参照)。8群10枚構成のレンズには異常部分分散ガラス5枚、両面非球面レンズ2枚を投入し、フローティング機構も内蔵。50mm F2という慣れ親しんだ標準レンズの価値観を一変させる性能を誇ります。

レンズ構成図


MTF性能曲線




Photo: Takashi Koike

Photo: Takashi Koike