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10月は食品値上げラッシュ 酒類・飲料が最多

2024年09月30日 15時30分更新

文● G. Raymond 編集●ASCII

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 2024年10月、食品業界で大規模な値上げが実施されることが明らかになった。帝国データバンクが実施した調査によると、10月の食品値上げは2911品目に及ぶ。4月の2897品目を上回り、2024年内で最大の値上げラッシュとなる。

 値上げは主要な食品メーカー195社が対象で、家庭用製品を中心に実施される。最多は「酒類・飲料」分野で、1362品目が値上げされ、10月全体の46.8%を占める。

 「加工食品」分野では673品目が値上げされ、特にハム・ソーセージ製品で一斉に値上げされる。また、「菓子」分野では237品目が値上げされ、そのうち半数以上がチョコレート関連製品となっている。

 2024年の値上げ要因として最も多いのは「原材料高」で92.7%を占める。特に、チョコレートやコーヒーなどの原料が猛暑や干ばつによる不作の影響を受けているという。また、「物流費」由来の値上げも増加傾向にあり、10月の値上げの7割を占めている。

 2024年通年の値上げ品目数は1万2401品目と予測され、年間平均値上げ率は17%となる見込み。ただし、これは前年(2023年)の3万2396品目と比較すると約4割程度の水準にとどまると予想されている。

 現在、買い控えなど消費者の「値上げ疲れ」が顕著になり、多くの企業が値上げの見送りや内容量の減量などで対応する傾向が強まっている。11月以降、値上げの動きは落ち着くと予測されているが、コメ不足に伴うパック米飯の値上げなど、一部の品目では依然として値上げの動きが続く可能性があるとされている。

 

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