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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第265回

2回線以上で安くなる、1人で複数回線持ちに適した格安SIMはどれ?

2024年09月29日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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 IIJmioが、「家族割引」という名の複数回線での割引を10月に開始する。SIMは複数持つのは当たり前(!)という人も、家族で使う人も、回線を多く使う人にはありがたい話だ。そこで、あらためて複数回線持ちで有効な格安SIMを調べた。

複数回線契約

IIJmioで「家族割引」が開始。家族ではなく1人で使っていても、複数回線を契約していると適用可能だ

IIJmioの「家族割引」は音声SIMがすべて月100円ずつ割引

 IIJmioの複数回線割引は「家族割引」という名称で、別に家族で使っていなくても、同一IDで複数回線を契約していると、1回線あたり月額100円(税込)の割引が適用される。ただし、対象は音声SIMに限られており、データ専用SIMは対象外だ。

 また、もう1つ条件があり、「IIJmioからのご案内メール(メールマガジンなど)」を「受け取る」の設定になっている必要がある。筆者の場合、受け取らない設定だったので、家族割引が始まる前に設定を変更した。

 割引を受けるためには、10月1日以降に手続きをする必要がある。そのまま使っていたのでは適用されないため、注意してほしい。

 このおかげでデータ回線と音声回線の料金の逆転現象が起きることがある。音声とデータを1回線ずつ使っている人はデータの回線を音声回線に変更すれば必ず安くなるし、音声2回線以上とデータ1回線を使っている人はデータ回線を音声回線に変更したほうが安くなることが多い。

IIJmioは複数回線間でデータ通信量の合算が自由にできて便利

 家族割引がIIJmioで開始されるついでに、IIJmioの複数回線の便利な活用法を紹介しておきたい。IIJmioは、複数回線を契約している場合のデータ通信量の合算設定が柔軟だ。それぞれの回線で独立して通信量を使うことも、合算して使うこともできる。

 また3回線なら、2回線分を合算し、残り1回線の容量を独立させるといったことまで可能だ。

複数回線契約

IIJmioの容量合算は自由度が高くて便利

 この応用として、たとえば月20GBの通信量が欲しい場合。1回線で使っていると2000円だが、もう1回線契約し、15GBプランと5GBプランで1800円+990円で合計2790円となるが、家族割引がそれぞれ100円ずつ発生するので、合計2590円とプラス590円でもう1回線持てる計算だ。

 また、通信量の合算は異なるネットワークのSIM間でも可能なのがIIJmioの特徴。IIJmioではドコモとauのネットワークから選べるので、予備回線としても優秀だ。

 1台のスマートフォンに異なるネットワークのSIMを入れて、サービスエリアを広げられるだけでなく、どちらのSIMでどれだけ通信量を消費したかを気にする必要もない。

複数回線割引があるサービスは少ないが
追加SIMというシステムは用意されているケースも

 では、ほかの格安SIMで、複数回線利用時の割引はどうなのか。もともと料金が安価な格安SIMでは、複数回線契約だからと大幅に安くなることはあまりない。大手MVNOの格安SIMでは、mineoが1回線あたり月額55円、BIGLOBEモバイルが2回線目以降で月額220円を割り引くなどの例があるが、IIJmio同様にやや渋めだ。

 また、MVNOの場合は複数回線割引よりも、追加SIMというシステムを採用しているところもある。元々のプランに対して、追加のSIMを発行し、通信量をシェアできるというものだ。

 たとえば、イオンモバイルは「シェアプラン」として、音声SIMなら月額550円のプラスで追加のSIMが持てる。データ専用SIMだけなら330円だ。また、4回線目以降はさらに料金が下がり、音声SIMなら440円のプラス。

複数回線契約

イオンモバイルは「シェアプラン」として追加のSIMが安価に持てる

 BIGLOBEモバイルは複数回線の割引もあるが、それとは別に「シェアSIM」として追加SIMのシステムもある。音声SIMはプラス990円と少し高いが、データ回線なら220円なので、音声通話を使わないケースには便利だろう。

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