福岡市交通局は9月13日、福岡市地下鉄で1ヵ月間の最大運賃が1万2570円になる「タッチ決済乗車1か月最大料金サービス」を2024年10月1日から開始すると発表した。
タッチ決済乗車1か月最大料金サービスは月初(1日)から末日までに対象のタッチ決済で同線に乗車した分の合計請求額の上限を、1ヵ月あたり1万2570円とするもの。対象ブランドはVisa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯で、各ブランドのクレジットカードやデビットカード、プリペイドカード、スマートフォンやウェアラブル端末のタッチ決済で利用できる。
上限金額が設定されるのは福岡市地下鉄線内の乗車分のみで、直通先の他社線区間は対象外。また、同一のカード番号かつ同一の媒体で乗車することが条件のため、同じカード番号でも物理カードとスマホやウェアラブル端末の利用分を合算することはできない。
1万2570円という金額は福岡市地下鉄の「ちかパス(全線定期券)」1ヵ月分と同額。ちかパスと異なり、タッチ決済乗車1か月最大料金サービスは事前申し込みは不要。旅行や出張で福岡を訪れる人だけでなく、ちかパスを買うべきか迷っている地元ユーザーや、従業員に経費決済用のクレジットカードを配布している企業にとっても嬉しいサービスといえそうだ。
福岡市地下鉄では本サービスの1日版といえる「1日最大料金サービス」(上限額大人640円)も導入されており、本サービスとの併用も可能だ。