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iPhone 16徹底特集 最新チップA18搭載でAI対応! Apple Watch/AirPodsも 第41回

Apple Watch Series 10発売前にwatch0S 11登場!  「睡眠時無呼吸」通知も

2024年09月17日 11時05分更新

文● Ykm/s 編集●ASCII

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 アップルは9月17日、Apple Watch用OSの最新バージョン「watch OS 11」の配信を開始した。対応するApple Watchは、Apple Watch SE(第2世代)やApple Watch Series 6以降で、利用にはiOS 18を搭載したiPhoneが必要となる。

 利用できる機能はデバイスによって異なるが、watch OS 11では睡眠時無呼吸の兆候を特定する機能や、新しいバイタルアプリが用意され、さらにトレーニングの負荷を測定できる機能の強化や、アクティビティリングのカスタマイズの自由度が高くなっている。

 Apple Watch Series 9/Series 10、Apple Watch Ultra 2では睡眠時無呼吸の兆候を特定する機能を利用できる。Apple Watchは正常な呼吸パターンの中断に関連する睡眠時の手首のわずかな動きを加速度センサーでモニタリングし、「呼吸の乱れ」という新しいApple Watchの指標で記録。ユーザーはヘルスケアアプリで夜間の呼吸の乱れを確認できる。

睡眠時の呼吸をモニタリングし、利用者の呼吸の乱れを高いか高くないかで分類できる

 新しいバイタルアプリでは、日々の健康状態をチェックや注目すべき夜間の健康指標を一目で確認でき、指標がユーザーの通常の範囲から外れている場合は簡単に把握できる。

 アクティビティアプリではトレーニングの負荷を把握でき、とくにユーザーがイベントに備える際、毎日のトレーニングについてより詳しい情報にもとづき判断をするのに役立てることができる。アクティビティリングはこれまで以上にカスタマイズできるようになり、目標を曜日ごとに設定できるようになったためスケジュールに合わせたトレーニングや休息日を設定できる。

新しいバイタルアプリは主要な健康指標を確認でき、2つ以上の指標が通常の範囲から外れている場合は通知を受け取れる

アクティビティアプリでは、直近7日間のトレーニングの負荷が28日間のトレーニングの負荷と比較してどの程度だったのかを「かなり下」「下」「一定」「上」「かなり上」のいずれかで確認できる

 ヘルスケアアプリは、妊娠を記録しているユーザーに対し、さらに体と心の健康状態の変化を反映できるようになった。Apple Watchの周期記録アプリにユーザーの妊娠期間が表示され、妊娠中によく起こり得る症状を記録できるほか。また、妊娠中は心拍数が高くなる傾向があるため、ヘルスケアアプリでは高心拍数の通知のしきい値などを確認するよう促される。

iPhoneやiPadのヘルスケアアプリで妊娠を記録すると、Apple Watchの周期記録アプリに妊娠期間が表示され、妊娠中によく起こり得る症状を記録できる

 このほか、どの文字盤からでも重要な情報にすばやくアクセスできるスマートスタックは、インテリジェンスを使って時刻・日付・場所・日課などにもとづいたウィジェットの追加や提案を行うようになった。ウィジットには新たにワークアウトなどの終了時間を友人や家族が確認できる「到着確認」、機械学習を使用して音声認識と高速翻訳を実現した「翻訳アプリ」が利用で可能。

新しいインタラクティブウィジェットにより、スマートスタックから直接アプリを操作可能となっている

翻訳アプリは20言語に対応。スマートスタックの新しいインテリジェンスにより、異なる言語が使われている場所に移動している時はおすすめの翻訳アプリのウィジェットを自動的に提供する

 刷新された「写真の文字盤」は機械学習を使って美しさ・構図・さらに顔の表情にもとづいておすすめを提案し、独自のアルゴリズムがフレーム内での被写体の位置を最適化して深度感を生み出すことができるようになった。写真の文字盤でダイナミックモードが提供されるので、手首を上げるたびに新しい画像が表示される。また、秒ごとに画面を色で埋め尽くす大胆なグラフィックデザインを採用した「フラックス文字盤」、ユーザーの動きにわずかに反応して輝く目盛り盤の「リフレクション文字盤」が利用できる。

刷新された「写真の文字盤」「フラックス文字盤」「リフレクション文字盤」は、Apple Watch Series 10の大きなディスプレーと高速なリフレッシュレートを活かすように設計

 このほか、海岸線とサーフィンスポットの7日間の予測される潮汐情報にアクセスできる「潮位アプリ」が追加されたほか、iPhoneのマップアプリでハイキングやウォーキングのカスタム経路を作成できる「Appleマップ」、Apple WatchをほかのApple WatchまたはiPhoneに近づけるだけでApple Cashの送信や受領ができる「Tap to Cash」などの強化が図られている。

 また、Apple Intelligenceによる「通知の要約」は、iPhone 16/Plus/Pro/Pro Max、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxとの連携で利用できる。 

潮位アプリでは7日間の予測される潮汐情報にアクセスでき、満潮と干潮、上げ潮と下げ潮、潮位と潮の流れの方向、日の出と日の入りなどを確認できる

iPhoneの「マップアプリ」でハイキングやウォーキングのカスタム経路を作成し、それをApple Watchに保存してiPhoneが近くになくてもオフラインでアクセスできる

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